首里を散歩

今日は睡眠不足でふらふらしていたけれど、午後から、普段はめったに行かない首里城の南側を散歩してみた。カメラを持って絵の資料になりそうなものを見つけたら片っ端から写真におさめていった。

それにしても、散歩して町中を観察するたびに、本当に本土と自然がだいぶ違うなと改めて思い知らされた。植物一つとっても、本土とはぜんぜん違う。建物も、台風対策のせいか、かなり独特だ。外で長い間生活をしていたせいか、浪人時代まではまったく気づかなかった沖縄の本土とは違う美しさを実感することができた。家に帰って写真を整理していると、民家の前に立っているシーサーを結構撮っていることに気がついた。今日は特に書く内容もないので、その一部を掲載して終わりにしたいと思いまする。

 


ショウタとチャチャ

今日は作業があって一日家から出られなかったけれど、そのかわり実家の猫たちを観察することができた。

以前も書いた通り、僕の実家には10年ぐらいまえからショウタという猫(イラストの左)がいるんだけど、今年から新たにチャチャが加わった。チャチャは名前の通り茶色い猫で、今年のはじめに、突然うちにやってきて、親にまとわりついては「自分を飼って」とおねだりしてきた。はじめは飼うつもりはなかったが、結局根負けして飼うことに。チャチャのこの営業力は僕も見習いたいところだ。

でも古株のショウタとチャチャとの関係はどうなるのか、ちょっと気になっていた。

 

↑ショウタ

↑チャチャ

 

ショウタはもう人間で言えば50代後半に当たる年齢で、行動を見ていると老練な感じがする。とても落ち着いていて静か。そして、一つ一つの行動が注意深く丁寧な印象を受ける。それに比べて、チャチャは本当に幼く荒削りな印象だ。好奇心旺盛で、遊び盛りだからなのか、ショウタを見ると、なにかとちょっかいを出したがる。例えば、ショウタを見ると、彼の顔の匂いを嗅ぎ始めたり、後ろ足を手で叩き始めたりする。はじめはチャチャがショウタに喧嘩を売っているのかと心配したんだけど、どうやら、それは単に遊びたいがためにちょっかいを出しているだけのようだった。でも、ショウタはとっくに遊びたい年頃を卒業しているので、うっとおしそうだ。

やがて年老いたショウタが、若い男に力負けして、ヤラレっぱなしになるんじゃないかと心配になってきた。ショウタはすでに10年以上も我が家にいる立派な家族の一員だから、彼がいじめられるのならばチャチャをどこかに持っていくしかない、と思った。

ところが昨日、チャチャがショウタにちょっかいを出したところ、ショウタが急に唸り声を上げて、チャチャを睨んだ。チャチャはすくみあがった。テンションがガタ落ちして怯え始めたのが、人間の僕にもわかった。

チャチャはショックを受けたのか、すぐとなりに蓋を開けておいてあった僕の旅行かばんの中に入っていった。すると、何かの拍子に旅行かばんの蓋(?)がぱたっと閉まった。チャチャは驚いたようだったが、すぐにそこが自分専用のシェルターになったことに気がついたようだった。カバンの隙間から顔を覗かしてショウタを見た。ショウタはまだチャチャを睨んでいる。ショウタは首を引っ込めた。僕は笑いを堪えるのに必死だった。

 

ショウタはどんどん年をとって行動がおとなしくなってくるけれど、その反面人間にはわからないような凄みを身につけているらしい。ショウタは家でいつもあくびをして寝ているような印象があったが、彼なりの猫生を歩んでいるんだなと思った。


残波岬の近くで潜る

 

今日は山内真と残波岬の近くのリーフに潜りに行った。そこは彼が15年ほど前までよく潜りに行き、ウニやシャコガイ、サザエ、魚などをよく撮っていた場所。僕にとって海遊びといえば釣りか海水浴ぐらいだったので、今回は相当楽しかった。とはいえ、防水カメラを持っていないので、海を泳いでいる様子は撮影できなかった。

10年近く前に沖縄の近海のサンゴは世界規模で起きたサンゴの白化現象で8割近く死滅したって聞いていたので、あんまり魚はいないんじゃないのかと思っていたんだけど、僕が泳いだ浅いところでも、若いサンゴがたくさん出きていて、泳いでいてとても楽しかった。ところどころサンゴを食べるオニヒトデもいたので、持っていたモリで虐殺。

 

↑家まで迎えに来てくれた山内真

 

 

ずっと浅さ50センチ程度のサンゴのリーフを泳いでいると、サンゴとサンゴの間に幅1メートル、深さ2〜3メートルほどの岩の切れ目が現れた。そしてその間に50センチほどのイラブチャー(ブダイ)が泳いでいた。興奮して二人で岩の切れ目にそって追いかけていると、突然目の前でリーフが途切れた。そこから先は、まるで切り立った崖のように急に深くなっていて、深遠な青が遥か深くまで広がっていた。水も急に冷たくなっていて、そこから潮の流れが変わっているようだった。下に伸びる岩壁に沿って大きな魚が泳いでいるんだけど、さすがに怖くなってきて、引き返した。

 

 

結局今回は魚やウニを採ることはできなかったが、そのかわりサザエを5つ採ることができた。サザエはサンゴの下や岩の穴にいて、岩肌と同化していた。僕は一匹しか見つけられなかったが、真は短い間に4匹も見つけていた。

 

 

もちろんつぼ焼きにして食べた。お酒に合って非常にうまい。

 

おまけ

海に二重の虹がかかっていた。とても綺麗だった。

 


八風畑に行ってきた

 

今日は久しぶりに本当の南部にあるカフェ黒糖工房・青空喫茶 八風畑に行ってきました。

 

 

入り口。この砂利道を進むと建物があります。

 

 

でも、これは実は黒糖工場の入口で、更に奥に進むと、開けた場所に出る。そこには貨物用のコンテナを改造した食事の席が設けられています。

 

 

この店は高台にあるので、席によっては崖の上から海を見下ろしながら食べることもできます。

 

僕はここのピザがめちゃめちゃ好きです。

でも残念ながら写真を撮り忘れました。

沖縄に来る機会があったら一度訪れてみては?お勧めでっせ。

 

 

 


ウークイ

沖縄では木曜日から土曜日までお盆だった。

初日は「ウンケイ(おむかえ)」、中日、そして最終日の「ウークイ(おおくり)」という。中日はそのまんま「なかび」といって、特にひねりも何もなかったはず。

この期間は「道ジュネー」というエイサーの一団が練り歩く様子がみられたりする。今年は近所の公園に夜、エイサーの一団が来た。

 

僕たちは一昨年父方の祖父がなくなったので、祖父の家で二回目のお盆を迎えることになった(それまでは母方の祖父母の家で集まっていた)。昨年からいきなりお盆の行事を主催することになり、いまだに、みんなお盆には不慣れだったので、主に母がしきたりの本を読みながら手取り足取りで行事を行った。

初日のウンケイに玄関を開けて死者をお迎えし、最終日のウークイまで、死者とともに過ごす。

 

 

ウークイの夜には死者を玄関からお送りする。

死者を送る際、簡単な儀式をする。まず、ウチカビという紙を燃やす。これはあの世のお金と言われていて、先祖があの世への旅路の途中で使うお金なのだとか。

 

つぎに仏壇に供えていたものをすべて玄関に移動し、パイナップルの葉っぱ、ガンシナ(祖先がおみやげをあの世に持って帰る時に使う道具)、花などを、あの世へのおみやげをクワズイモの葉っぱの中にくるんで玄関先に置く。ちなみにクワイズイモの葉っぱは庭先で取ったものだ。

 

普段関東での生活に慣れていたので、こういう神秘的な儀式がいつになく新鮮に感じた。

というわけで今週もよろしくお願いします。

今週は一週間沖縄にいます。