5月6月はボヤザトさん

毎年、5月から6月にかけて、頻繁にイライラしたり注意散漫になる傾向がある。この時期を『24人のビリーミリガン』から拝借して「混乱の時期」と勝手に名付けてるんだけど、酷い年は本当にすごい。うっかりミスが多発するのみならず、他人に対して心の底から憎しみが湧き出てきて、ストレスで胃が痛くなったり、頭がぼやぼやして、メガネを手に持ちながら「メガネどこ?」っていう状態が続く。ちなみに、このぼやぼやした状態のことを、うちの相方は「ボヤザトさん」と呼んでいる。

いままで、なぜこの時期にそういうことが起きるのかわからなかったんだけど、ここ数日でなんとなくその原因の見当がついてきた。

この時期って、毎年日の出の時間が早く感じるんだよね。冬至を超えたあたりからじわじわと日の出が早くなってきてはいるんだけど、ある地点で閾値を超えたのか、ドーンと早くなったように感じる。その変化についていけず、4月から5月の始めにかけて、睡眠の質が一気に悪くなる。いや、これ僕の勝手な想像だけど。。
今朝の関東の日の出の時刻は4時55分だったそうだ。昨日夜2時過ぎに寝たんだけど、朝5時に、カーテンの隙間から刺す朝の日差しを浴びて起きてしまった。眠いから何度も布団に潜り込むんだけど、そこからは深い眠りに入れない。そんな感じがここ数日ずっとつづいてる。

朝、日差しを浴びると体内時計がリセットされるって聞いたんだけど、もしかしたらそれで眠りづらくなっているのかもしれない。もしそうだとしたら、一番健康的な解決法は早寝早起きということになる。
でも、四月のこの時期って、新年度ということで張り切っちゃって、夜更かししがち。だからこの負のスパイラルに陥っちゃうんだよね。で一気に5月にドカンとくる。思い返せば、過去に5~6月に精神状態が狂った年は、大抵この時期睡眠不足だったか、眠りの質が悪かった気がする。

以上僕の勝手な妄想だけど、もし本当に時期のせいで睡眠の質が悪くなるってことがあるのだとすれば、これって僕に限ったことじゃないんじゃないだろうか?この時期ちゃんと睡眠が取れてないっていう人結構いるんじゃない?僕はADDの性質があるからボヤボヤっぷりの方に針が振れていくんだろうけれど、そうでない人もここでいろいろ体調を崩しはじめて、五月病とかの一因になったりするんじゃないのかな?

とりあえず、今のペースだと、僕は5月6月はボヤザトさん。今から対策を講じるのだ。

 


自分勝手なアドバイスを未遂

この間、大学の友人から電話があって、「このゴールデンウィークに沖縄に旅行に行くんだけど、半日だけ予定が埋まらない。見た方がいい場所ないか?」と聞かれた。

で、聞いてみると、すでにスキューバーダイビング、美ら海水族館、首里城などの予定は入っている。そして、空いているその日に泊まるのは那覇市。レンタカーは事情により借りれないらしい。俺に任せろと言わんばかりに、意気揚々と相談に乗ったが、はたと止まった。どこを紹介したらいいのやら。

那覇市に泊り、しかもレンタカーを借りれないのであれば、那覇市で観光したほうがいい。でも、那覇市の観光なんて、首里城や国際通り、平和通りを見ればだいたい済んじゃう気がする。
と、ここで日頃のわだかまりがフツフツと湧き上がる。国際通りのなにを見るんだろう?首里城になにを見る?どれもこれも観光客用に作られた人工物じゃないか!
地元に住んでいた身としたら、そうした沖縄人が沖縄人を演じるかんじの観光商業施設にすごい嫌悪を感じちゃう。それ偽物だろー!!って言いたくなる。

でも、そんな事言ったら、俺が京都に行った時に舞妓さんとか人力車とか見た時にすっごく興奮したり、北海道に行った時にアイヌの服を買おうか迷ったりしたのはなんだったんだろう。お客さんの身になったら、そんなの人工物じゃ~ってこだわりはどこかに消し飛んで、結局楽しんじゃうわけだ。

そんなことを考えていると、俺は観光客が沖縄になにを求めているのか、ぜんぜん知らねーんだなってことに気がついた。地元の人の立場から観光客になにを見てもらいたいのかってことと、観光客が見たいものとはぜんぜん違う。

僕は夏に沖縄に帰ったら、とりあえず雲を見ているだけでお腹いっぱいになる。あるいは石垣に生える植物の葉っぱだとか、咲き乱れる花だとか、そういったのを見ているだけで満足しちゃう。つまり、町中であれどこであれ、沖縄の至るところにある自然が大好きなんだ。だからもし、僕流に沖縄を楽しむアドバイスをするのであれば、「どこにも行かず、空とか海、草を眺めましょう」更に言うならば、「ただ、ぼーっとしとけ」ってことになる。

だから、彼らに、どこにも行かないでいいよ、って言いたかった。
ただ雲を見て、植物観て、海を見て、ぼーっとしてたらいいよ。海に石投げてもいいよ。砂浜に寝そべってもいいよ。なにも考えなくていいよ。
そんなこと言ったら、彼らはどんな反応示すんだろう?

とか、考えながら、普通に玉泉洞に行ったらいいよとアドバイスしました。

 

 

※玉泉洞は沖縄本島の南にあり、那覇市からだと車がないと行けませんが、本人たちがタクシーでの長距離移動も可能だってことがわかったので、そこをおすすめしました。

 


泡盛について書かれた本のはなし

この間バーで飲んだら、バーカウンターの隅っこにお酒の漫画「レモンハート」が置かれていた。大学の時に読んだ大好きな漫画だったのですごく興奮した。
これは『BARレモンハート』のバーテンダーが、次々とやってくる個性的な客の要望に合わせてお酒を出す、という内容なんだけど、ひとつひとつのエピソードが地味で渋くて面白い。お酒にまつわるウンチクや、その背景にある物語が、様々な人間模様に彩りを添える。

僕もバーテンダーみたいにお酒の知識が欲しくなってきた。酒を皆で静かに飲んでいる時に、「このお酒は19世紀の貴婦人が〜、、、」的なウンチクをみんなの前で披露したい。それでお酒が楽しくなればいいもんな。あるいは、「口に広がる芳醇なかおり」「雨に濡れた猫のにおい」みたいな、独特の語句でお酒の味を表現したい。おしゃれでかっこいいじゃないか。

せっかくだから今後は買ってきたお酒の背景ぐらいは調べてみたい。でも、お酒と言っても広大なジャンルだ。そこで、たまたま家に泡盛があったので、今後は泡盛の豆知識でも少しづつ仕入れていくことにする。善は急げ、ということで、早速本屋で目に入った泡盛の本を買ってきた。

で、読んでみたんだけど。ちょっと、これ、なんか文章が適当だ。

例えば泡盛カタログなるページがあって、そこに書かれていた「久米仙ブラック」なる品種の説明を引用すると、
「味のアクセントは、まさに泡盛を飲んでいると感じさせます。飲みやすい甘口の味は古酒のマジシャン久米仙酒造ならではです。」
…なんだろう、このバカにされた感じ。こんなことをバーテンダーに言われたらガッカリどころじゃない。

ついでに、たまたま家にあった沖縄酒造協同組合の「南風(なんぷう)」という泡盛も調べてみることにした。蔵元が「組合」って時点であまり期待していなかった。載ってすらいないんじゃないかと思ったけど、探してみるとあった。
説明を読んでみる。

「一般公募で誕生した銘柄。爽やかに吹き抜ける南の風のような新酒です。」
本を引きちぎりそうになった。

 


SPEC〜天〜を見てきた

今日劇場でSPECを見てきた。

SPECは御多分にもれず大好きなドラマ。毎週大笑いし、犯罪者が持つ特殊能力に興奮して、楽しませてもらった。今回はそれの劇場版だ。
しかし大抵ドラマの映画化なんて見て満足した試しがなくて(ケイゾクの映画版は観ていて死ぬかと思った)、正直今回も劇場版を見に行くのにちょっと抵抗があった。でも、そこはSPEC。やっぱりちょっとみたい。ガッカリはしたくなかったので、自分の中の期待値を思いっきり引き下げつつ見に行くことにした。

結果は、、う〜ん。。

映画化ということで多少映像がかっこ良くなってたりするのかなと思いきや、テレビのクオリティと全く変わらず。逆に全編に散りばめられたギャグに力みがあって、滑りまくり。見ていて辛い。内容も薄い。

結局、specの劇場版はストーリーも映像も何もかもドラマから抜け出せない、ものすごいチープなB級映画だった。正直映画としてのクオリティは低い。それでも、劇場には小中学生から大人までたくさん入っていた。ドラマの流れを組んでるから集客がしやすいんだろう。しかも、しっかり続編の予告(ひき)もあったから、彼らの多くは続編も見に来るのかもしれない。

この映画はヒットしているんだろうか。正直、いくらSPEC好きでも、この出来ではあまりヒットしてほしくないな。こんな感じでヒットしちゃったら、映画業界が本当にダメになっちゃう気がする。ドラマ、漫画の実写化による集客ばかりを目論むようになっちゃうと、金は儲かるかもしれないけどクオリティがどんどん落ち続けて、目も当てられない状況になるんじゃないのか。

でも俺は続編見ちゃうんだろうな、DVDとかで。ここまで見たのなら最後まで見たい。SPECの世界好きだし。


ミステリーハンター

世の中には常識ではありえないような不思議なことが沢山あって、そのことを知っているだけで、平凡な日常が神秘の大冒険に変わってしまう。

子供はみんなそうだった。おとなになってもそうでありたいなあ。

(目に特徴がある人を、目を省略して描くのは無謀だな)