先週の土曜日、工藤さん＆まさみ家に行って、工藤さんの誕生会に参加した。まさみは去年千葉大を卒業した沖縄つながりの友人で、工藤さんはその彼氏さん。
サプライズ誕生会という事で、どういう計画か聞いたところ・・・。
1.まず俺がまさみ家に行って、一緒にすき焼きとケーキを作る。
2.工藤さんが遅れてくるアキコ（暴君）を駅まで迎えにいく。
3.その間にケーキを準備しておいて、帰ってきてから祝う。工藤さんサプライズ。
・・・・？
あり？
ってことは、1.の段階の時、工藤さんも家にいるってことになるんじゃないのか？

実際家に行ってみると、やっぱり工藤さんはいた。っていうか、むしろ工藤さんがすき焼きを作っている。ケーキはもろにこたつの上に置かれていた。
？誕生会をするって事はバレているのかな？
しばらくして工藤さんがみどり台にアキコを迎えにいった。
まさみ「じゃあケーキ準備しよう！」
あれ？やっぱりサプライズなのか？
まさみのその事を訪ねると、理由がわかった。工藤さんの誕生日、実は一月一日で、一ヶ月前なんだって。それで当日は出来なくて、流れに流れて、一ヶ月以上経った今日やる事になったんだとさ。
つまり、工藤さんは自分の誕生会だとは思いもしないまま、淡々とすき焼きを作っていたのだ。そりゃわからないって。
実際帰ってきてハッピーバースデーと祝ったけど、本人は、はじめは誰の誕生会なのかわからなかったみたいだった。
アキコがプレゼントを出してきた。アキコのプレゼントはタバコの火消しとコップ。俺のプレゼントはブックオフで買った『キテレツ大百科』の一巻。俺のケチ臭さがうかがいしれる・・・
アキコ「はい、これ、まさきの」
アキコが青い袋を渡してきた。え？なになに？俺誕生日じゃないよ？
アキコ「マサキの誕生日の時あげれなかったから買ってきた」
うひょーーー！！！マジっすか！？超嬉しいぜ！！
あけてみた。中に入っていたのはサッカーボールぐらいのオッパイの形をしたクッションだった。
手紙もついていた。『マサキにオッパイあげます。乳首は頻繁に洗ってね』と書かれていた。
アキコ「早くこれが必要なくなるようになればいいのにね」
こいつまじ余計なお世話な事を・・・
しかし、いざオッパイクッションを目の前にすると、なぜか恥ずかしくてどこ触ればいいのかわからなくなる。しかも凄く柔らかいってのがまたいやらしい。
俺が乳首の部分を避けて揉んでいると・・・
工藤さん「俺が触ったら怒る？」
なんで本物の彼女のオッパイでもないのに俺が怒んなきゃならないんすか
工藤さんにクッションを渡した。すると、彼は乳首を引っ張るようにして持ち上げた。
見るからに痛そう・・・
それからはオッパイを小脇に抱えてみんなでテレビを見ながらまったりした。
その間、なぜか普段は思いつかないような発想がたくさん出た。
例えば、角砂糖。あれを立方体だけでなく、どくろの形とか、サイコロの模様をつけるだとか、色んな形があってもいいんじゃないか、だとか。
また、歯ブラシ。歯ブラシの後ろにマラカスをつけると、メキシコ人を中心に大ヒットするんじゃないのか、だとか。
なんで今日はいろいろ思いつくんだろ。オッパイを抱えているから？
それで、俺はこれをオッパイ効果と名付けた。
了