この間、横浜の赤レンガ倉庫で開催されたGREEN ROOM FESTIVALに行ってきた。
GREEN ROOM FESTIVALとは、全国で急速に減少しているビーチを守ろう、というコンセプトで開催されたイベントで、アーティストの野外ライブの他に、ビーチに関するアート、ビーチが汚染されていることを訴える展示物、海に関する商品の出店などが並んでいた。
空も快晴で、5月とは思えないほどの日差しが降り注ぎ、気分は完全にサマー ハズ カム。半袖にめくり上げたズボン、ビーチサンダルと夏の格好で出撃。昼からビールを飲み、芝生にゴロンと横になり、心地良い音楽を聞き、アートで目を潤そうと考えたわけであります。
中でも、特にアート方面は、サーファー文化満載な絵や写真などを見ることができ、非常に刺激を受けた。 僕は全然知らなかったんだけれど、特にこの一連のシリーズが印象に残った。
鮮やかな青やオレンジに濃い黒。南国のメリハリが効いてて、それで単純化したイメージが切り絵やハワイの伝統的な造形を連想させて魅力的だなーと思った。その後漠然と会場を見ていたんだけれど、このシリーズが一番人気だったらしく、しかも本人も来ていたようで、サインの列までできていた(はじめはボーっと絵を見ていただけ、その賑わいに気が付かなかった)。
あとでチラシを見たら、作者のHeather Brownさんは2008年から本格的に絵を描きだして以来、一年も経たないうちに人気ものになったのだとか。ちょっとわかる気がする。魅力的だし、わかりやすい。
でも、さまざまな南国のイラストを見て、サーファー文化がちょっと窮屈に感じた。なんかうまく言葉では説明できないんだけれど、波を崇拝するような独特のカルチャーがあって、一旦中に入ったら気持ちいいんだろうけれど、ちょっと僕はその中には入りづらかった。それは会場に来ているお客さんのファッションにも現れていた。クラスタってあるなーとおもった。
僕は南国のイラストを描こうといろいろやってるんだけど(最近はあんまり進んでいないんだけど)こういう方面ではないなと改めて確認できてよかった。じゃあどんな方向といわれるとよくわからなくて霧がかかって困ってるんだけれど。それは霧を払うように手で描き続けて進むしかないんだと思う。もうちょっと進むスピードを早くしたいな。なんせもう夏が来るし。
フェスの方は七尾旅人と奥田民生を見たけれど、いづれも弾き語りをやられて、辛かった。フェスなんだからバンドで出て欲しかった。
日が暮れてから、赤レンガの壁に巨大なプロジェクションマッピングの鯨が。プロジェクションマッピング見たの初めてだったけど凄かった。