隙間の話

隙間の話
こんばんは!
この一週間、隙間についていろいろ妄想していました。


1)すきま通過系へのあこがれ
僕は隙間に入るのがけっこう好きです。こたつを壁から30センチほど離して、その間に座るのがすごくすき。散歩の時はビルとビルの間を通るのは楽しいし、トイレの個室に入った時は、特に縦長の個室の場合、壁と壁のすきまにすっぽり腰を下ろしている感じがして気分がいいです。うーん。やっぱりすきまが好き。
そんな僕にとって、人間も通ることができない細いすきまを通るということはもう完全にあこがれの対象となってしまいました。
『ジョジョの奇妙な冒険』という黄金漫画で『サンタナ』という敵がいました。彼は体中の骨格を変形させ、排気管のような非常に狭い隙間を通過することができます。
js10.jpg

↑サンタナの通過っぷり。力技で男らしいです
さらに、ターミネータ2の敵、T1000は体が液体金属でできているため、さらに細い隙間をも通過することができました。彼らの通過っぷりにはホレボレとしてしまうばかりです。
t1000.jpg

↑T1000の通過っぷり。実に滑らかで妖艶ですらあります。
きわめつけは、昔やっていた仮面ライダーRXの中で、ライダーが変身状態からさらにもう一度変身してなることができるバイオライダー。彼は体をバクテリアのような不定形な物体に変化させ、液体でもなかなか通過できないような細い隙間をもあっという間にすいすい通過してしまいます。なんて通過っぷり!これにはさすがにゾクゾクしてしまいます。
gn-20060919-05.jpg

↑(通過中の画像が見つからなかったので、猫の写真でお願いします。)
すきま通過系の方々の通過の仕方はまさに芸術で、何度鑑賞しても飽きがきません。ぜひ一度、ビールを片手に鑑賞してみたいものです。
それにしても、彼らは隙間を通過するとき、いったいどんな感覚を味わっているんのでしょうか・・・?サンタナは骨格をボキボキ変形させるので痛そうだけど、他の2人はツルっと行けそうな気がします。
ああ、せめて一度だけでも体験してみたい・・
興味が尽きないっす。憧れます。
2)すきまだらけ
考えてみたら、世の中すべてすきまだらけなんすよね。ものが複数あれば、それがどんなに密着しているとしても、ミクロ単位でみると絶対すきまがあるわけですからね。
でもそんなこと言ってたら、ものを構成する原子とかも、実は核が中央にあってその周りを電子とかがグルグル回っているだけなわけで、実はスカスカ。もの自体結局はスカスカなんすよね。
で、考えてみたら、人の体も、X線とか宇宙線とかがどんどん通過してしまうわけで、結局は人体もスカスカの隙間だらけ。意外とこの世の中は霧のようなものなのかもしれないですね。
ということは、僕らはまるで吊り橋で使われている丸太や、すのこの上を歩くような感じで、目に見えない膨大な数のすきまを飛び越えながら生きているのかも知れません。
じゃあ、そのすきまに落ちたらいったいどうなるんだろう・・
意外とそこはこの世の向こう側だったりするんですかね。
3)数字のすきま
小学校の時、
1÷3=0.3333333・・・・・・・・・
と、果てしなく続く数字が初めて出てきたとき、まるでそこの見えない地面の裂け目のようだと思いました。無限に続く数字は深い霧の立ちこめる淵を連想させ、なんか怖いです。
そのためか、高校の倫理では、古代ギリシャの哲学者ピタゴラスが『万物の根源は数だ』といったと習ったんですが、その数字が生み出す無限の淵も、意外とごく身近にあったりするのかなと漠然と思いました。
で、友人にそのことを言ったら、彼は考えて
友人「数字と数字のすきまをずーっと落ちていくと、多分宮殿があるんだよ」
・・・・・・
何の宮殿かはしらないけど、いろんな想像をかき立ててくれますね。