ニザダイ祭り

この間、ドラマーの羽野さんと徹夜で南房総の小湊に釣りに行った。

(ここからさきは魚を解体するちょっとグロイ写真あり)

その時、羽野さんが20センチぐらいのニザダイ(釣り人の間では「サンノジ」)を釣り上げたので、いただいた。ニザダイといえば、釣りたてに適切に処理さえすればとても美味しい魚。でも、例えば殺した時に血抜きを怠ったり、内蔵を取り出すときにそれを傷つけて、中のものをぶちまけたら、あっという間に肉が臭くなって食べられなくなってしまう。

羽野さんはその場でニザダイを殺し、腹を切り裂いて内蔵を取り出した。その内臓は海藻をたっぷり食べていたからか、黒くパンパンに膨らんでいた。

その処理のお陰で、非常に新鮮な状態で持ち帰ることができた。ところが初日は、一緒に持ち帰ったメジナやアジを捌くのに必死になって(10匹近くいた)、ニザダイは後回し。結局冷凍庫に4日も寝かして、料理をすることになった。果たして、肉は臭くなっていないのか、非常に心配しながらの調理となった。

冷凍庫から取り出したニザダイは完全に氷漬け。取り敢えずベランダに出して、自然解凍を目論む。

その後2時間経っても溶けないので、残りは電子レンジで解凍した。この時点で若干におう。

尾鰭の付け根にこんな骨でできた突起があります。釣り上げた時にここを握ってしまうと、魚が暴れた時に手の肉をえぐられます(怪我した人を見て青ざめた経験あり)

取り敢えず、三枚に下ろす。コレは意外と綺麗にとれた。でも、台所の磯臭さがすごいことに。
次にニザダイの皮を剥がす。ニザダイの皮はカワハギみたいに分厚くて硬くなってる。コレを剥がさないと食べられない。
ところが、解答の時に肉がもろくなってしまったのか、これが意外に難しくて綺麗に剥げない。包丁で剥がしたりしながら必至に肉と格闘していると、気がついた時には肉がぐちゃぐちゃ。まるでタタキのようになってしまった。これはひどい.

初めはムニエルにしようかなと思っていたんだけど、臭みが気になったのと、身のぐちゃぐちゃということもあって、味噌汁に変更した。ネットで調べたところ、魚の肉をサッとお湯に通すと臭みが取れるらしい。それでそれを試して見ることに。ところが、ちょっとお湯につける時間が長すぎたのか、あっという間に肉がぼろぼろに.

次に鍋に鰹節と背骨を入れて、20分ほど煮込んだ。すると黄金色のだしが出たので、予め切っておいたじゃがいも、人参、ごぼう、そしてニザダイを入れる。

完成。。
一見普通の料理だけど、ごぼうとかにこびりついている白い粒みたいなやつがニザダイです。ここまで来るとあまり臭みは無くなっていたけれど、ニザダイを食べてる感じもほとんど消えてしまった。

でも、爪の間とかに魚の強烈な匂いがこびりついて、2時間掛けて作ったにも関わらず、食欲がおきない。気分も悪くなっていた。結局2日かけて食べた・
魚は凍らさずに新鮮なうちに食べなきゃね。しかも写真下手すぎ。