ちょっと遅くなってしまいましたが、主婦の友社より「沖縄マジムン図鑑」が発売されました!
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これは沖縄のマジムン(妖怪)や神様を、沖縄の習慣や風習などを交えて面白おかしく解説した本です。作者は比嘉淳子さん。僕はマジムン39体を描きました。
僕はゲゲゲの鬼太郎のお陰で小さい時から妖怪が大好きで、いつかは僕もイラストで描いてみたいなあと思っていたんですが、まさかこんなに早くチャンスが巡ってくるとは夢にも思いませんでした。
ちなみに一番最初にこの話を持ってきたのが、幼馴染で沖縄タイムスの敏腕記者をしてる與那覇里子。彼女が作者の比嘉さんの友人に僕を紹介したことで、巡り巡ってこの話にたどり着きました。もう足向けて眠れないっす。
ちょっとだけ妖怪のイラストをご紹介。
1.ブナガヤ
沖縄本島北部の大宜味村(おおぎみそん)だけに住むと言われるマジムンです。子供のような格好をしているそうですが、周りの環境にあわせて 肌の色をかえることができるので、普段は見るのが難しいのだとか。
たまに木の上に立って歌を歌うことがあるそうなんですが、とても美しい声の持ち主らしく、森が息を飲むように静まりかえるのだそうです。イラストでは色のみならずいろんな形のブナガヤを描いています。
2.アフィラーマジムン
アフィラーとはアヒルのこと。一見ただのアヒルの親子なんですが、人を見るとやたらと股下をくぐろうとしてくるマジムンです。股下をくぐられると、命をうばわれるので、足を交差して絶対にくぐられないようにしなければいけないのだとか。
また戦後になると、血まみれの兵隊の幽霊とともに歩くアヒルの親子が目撃された例もあるそうです。なんていうか、この怖さと可愛さのギャップが素晴らしすぎるマジムンです。もう大好き。股をくぐろうとしてきたアフィラーマジムンを抱きしめて、頬をスリスリしたい。
3.ユーリーマジムン
ユーリーとは幽霊のこと。幽霊のようなマジムンです。「やんばる」という沖縄本島北部に広がる森に出るそうなんですが、普段は風の様にふわりふわりと漂っていて、見上げるとだんだん大きくなり、逆に下を見ると小さくなってくるのだとか。本土に伝わる妖怪「見上げ入道」みたいですよね。この絵はやんばるの森で巨大化したユーリーマジムンのシーンです。
4.マユンガナシ
石垣島に伝わる来訪神で、多くの徳を持って海の向こうからやってくるのだそうです。今でも年に一回行事が行われているらしく。僕も見に行きたい。マユンガナシっていう名前もかっこいいですよね。
これは39体のマジムンのなかのほんの一部なので、残りは是非手にとって見てください!
比嘉淳子さんの文章もとても面白いので、オススメです!
今回はスケジュールがコンビニあるあると丸かぶりしてしまったため、非常に苦しい思いをしたんですが、それでもこんなに素晴らしい仕事に関わることが出来て本当に幸せです。
比嘉さん、主婦の友社の田川さまには心より感謝申し上げます。
本屋で見かけたら是非手にとって見てねー!!
心の底から見てほしいです!