スピルバーグはすごかった

今日ズンとザッキーの三人で、スティーブン・スピルバーグの最新作『宇宙戦争』を見に行った。
結論
・・・・・すごすぎ!!
ホントにすごすぎ!!!
めちゃくちゃ面白い!!映画館で絶対見るべき!!!
俺はもう11歳ぐらいに戻って、劇中の家族と一緒に必死で逃げ回った。
マジすごすぎ
でもこの面白さをみんなに知ってもらいたいため、みんなにこの映画の正しい(と思われる)見方をお教えしようと思います。
鉄則その1:『宇宙戦争』というタイトルを忘れるべし
なんじゃそりゃと思うかもしれないけど、絶対そうすべき。だってこの映画の中心はトム・クルーズとその子供たちがいかに逃げ延びるかが中心に描かれているので、宇宙人と人間の戦いとしては見てはいけませぬ。
鉄則その2:オチに期待しないこと
この作品の批判の的はおそらくこれ。
実は原作の頃から、この宇宙戦争のオチは物議をかもしていたそうだ。で、やっぱり今作でもそれを変えることが出来なかったみたい。俺は『ええ!?やっぱりこうなっちゃうの!?』ってなったけど、他の二人はすんなりオチを受け入れられたようだ。
鉄則その3:遊園地のアトラクションに乗った気分で見るべし
とにかく、これ以上面白いアトラクションは多分当分でないんじゃないかと思った。これを大画面で見ない手はない。カメラワークも演出もとにかくぶっ飛んですごい。
ちなみに俺がすごいと思った演出は、しいて言うなら・・
例えば最初の敵の兵器”トライポッド”が地中から出てくるシーン。最初に落ちる雷から、血中からする不気味な音、そして次第に地面にひびがはえ、巨大なロボットが出現、そして、大量殺戮を始める。この十数分に渡るシーンが緊張感に溢れてとにかくすごい。
で、ビビることに、なんとこの間、いっさい曲が流れない!!
映像と演出で、見ている人を圧倒する。なんてすごい芸当・・・。
三人とも映画館から出た後は「スピルバーグ・スゲーなー」トークで盛り上がった。
ぜひ映画館で見てほしい映画っす。これをDVDで見たら、面白さ半減どころじゃないっす。


地震にまつわるエトセトラ

今日は昼から西千葉のドトールに陣取って、今度の課題のアイディアを練っていた。
今回の課題は、広場に面したオープンカフェのテーブルとか家具のデザイン。この課題に関して、俺は昨日かなり自信を持って先生に見せにいったところ、『お前は固定概念にとらわれ過ぎだ』と一蹴された。
先生「もっと既存をぶちこわしていいから、一歩一歩丁寧に考えてこい」
先生にいろいろ指摘されて、「確かに、確かに・・・」とうなずくこと数回・・俺の課題考察は振り出しに戻された。
しかし、固定概念・・これはなかなか厄介なものである。どうやって、打ち破っていくのか・・・。まるで俺の周りを取り巻く見えない膜のようだ。
とりあえず今のオープンカフェの欠点をアブりだし、それを解決していくことから始めよう・・・。オープンカフェなんて近くにないぜってたかをくくった俺は、頭の中でいろいろ短所をあげていく・・・
だいたい、オープンカフェなんて、暑くって座ってられない。そんなところにいるぐらいだったら、クーラーががんがん効いた店内にいた方がましだ。それに人目も気になるだろう・・・・。この二つを解決するのが 重要なのに違いない・・・。
しかし、オープンカフェで暑さ対策なんてどうするんだよ・・・。コーヒーを飲んでも全然解決策が思い浮かばない。
そこで、こんな狭いコーヒーショップを抜け出して、千葉に向かうことにした。パルコの本屋にいい雑誌とかあって、いい解決策のヒントでもあるんじゃないのと思ったからだ。
ところが、パルコの隣の中央公園を見てみると・・・。
あれ?オープンカフェありますやん!
なんと中央公園に期間限定のオープンカフェが開いてあるのである。皆知ってた?
で、実際座ってみることにした。
まず・・・暑くなんかない・・・。
この日はたまたま涼しい日だったで、この点に関する調査はできなかった。
で、思ったんだけど、一年で暑い日ってどれぐらいあるのかね?暑さ対策に特化したオープンカフェを考慮する必要性があるのか次第に疑問に思えてきた。
さらに、さっき考えたもう一つの欠点である、人目が気になるという点・・・。
はっきしいって、全然気にならなかった。これは明らかに見当違いのような気がした。例えば、女性なら大食いしているのを他人に見られるのはいやだろうと思うが、でもカフェにそんなに大量のメニューがあるとも思えないしな・・。
こりゃまずい・・・。なにに着目したらいいんだろう・・。俺の課題の自信が揺らいで来た・・。
困った俺はパルコの本屋に向かった。
神様!何か俺にヒントを与えるような本がありますように・・・!
すると目に留まった本があった。
『男:モテる男はここが違う』
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・気になる
おーい、気になるよな?!?俺だけじゃないよな?!?
てか、ヒントっつても完全に課題に関係ないヒントなんですけど・・・!
俺はちょっとこれを読むのが恥ずかしかったので、いったん通り過ぎたが、Uターンして、あたりを慎重に見渡した。
よし・・・誰もいない。
こんなところをサークルの誰かに見つかってみろ・・・あっという間に変な噂が流れまくりだぞ。そして恥ずかしい俺は日本を抜け出し、ヒマラヤの麓のどっかの寂れた村で寂しい隠居生活を一生送ることになるんだ。
で、俺は読みだした。すると、俺の今までの数々の失敗に、俺がどういう点に気付いてなかったのかとか、どういう点が駄目だったのかとかが、ズバ!ズバッ!!と指摘されていて、めまいを覚えた。
うう・・
いま、揺れてる・・。俺の根底が大きくぐらついてる・・・!!
その時だった。
ゴゴゴゴ・・・・・
あれ・・?ホントに揺れてるぞ・・・!!!!
俺は本棚に体重をのせて、体の安定を図った。店員も客もみな天井を見上げ、悲鳴を上げるものもいた。
震度5の地震・・。俺の体験したことのない強い揺れ・・・。
マジビビる・・!すごいタイミング!
マジすごい!!
何がすごいかって、この地震の揺れは、今度の課題に対する自信と、男としての自信の揺れとうまく掛けられてるんだなあ、すごいなあ、と一人で感心。
・・・・・アホ


餃子パーティー

今日はズン家で餃子パーティーがあったよ。参加者は、俺、ズン、ムッシュ、ザッキー、良多、のりちゃん、世良の7人。
餃子の材料を大量に買って、包んで焼いて食うだけなんだけど、それはそれは楽しかった。めちゃうまいし。おしゃべりも楽しいし。こんなのが幸せだったりするんだろうな。
むっしゅがのりちゃんの後ろでズボンを着替えて、『のりちゃん見ないで、見ないで』とか言ってるキモイすがたが一番ウケた。
俺はただ、ニコニコしながらビール飲んで、みんなの様子を見ていた。それだけで十分な夜だった。


稀人にまつわる話

今日久々に駄作に遭遇。『稀人』
・・・・・金と時間返せ?!!
しかし、俺にそんなこと言える資格なんてない。そう、俺ははじめからこれが面白くないって知っていたのだ。俺はこの原作『稀人』をちゃんと読んでいたのだから・・・。
だいたい、小説が面白くて映画化して失敗するってのはよく聞く話だけど、この『稀人』に関しては、原作からしてホントに面白くなかった。
ただ、その原作のスタイルが一人称で(つまり主人公が『僕』とか『私』というタイプ)で、まるで日記みたいだったので、こうして日記を書いているものとして、それをどうやって脚本に落として映像化するのかすごく興味があったんだ。
そう・・・面白くないってわかってたのににもかかわらず。そして実際面白くなかった。
てかきもかった!気分が悪くなった。
てかなんであんな原作を読んだんだろう・・・?
その話をするためには去年の7/4、ムッシュの誕生日までさかのぼらなければなるまい・・・。
その日、俺とズンと西方と良多の四人は、新宿のアルタ前でムッシュのために頭の悪い撮影をしていた(何をやっていたのかはその4人に直接聞いて)。
で、それが終わった後、近くの紀伊国屋で映画監督たちが集って開かれた、『映画美学校』の番外編みたいな講演会に、俺と良多で参加した。
その豪華メンバーと言ったら!
・・・・詳しくは忘れちゃったけど、とりあえず黒沢清(CURE ドッペルゲンガー、アカルイミライなど)と高橋洋(あの”リング”の脚本家)、それと名前は忘れたけど『黄泉がえり』の脚本家もいた。
その時の講演ははっきり言ってあんまり役に立たなかったように感じたんだけど、すごい刺激を受けたのは間違いなかった。実際良多もその夏に映画美学校に行くことになるし。
で、この講演会のときにちょっとCMが流れた。『映画番長シリーズ』である。
以下映画番長とは・・・。
『映画番長・・・それは映画という戦場を生き抜いたもののみに与えられる称号なのだ!
同一のDVカメラで同一の予算、エンターテイメント作品という互角の条件の下に、日本映画界を代表する監督(番長)と気鋭の新人(刺客)が力と技を競い合う!・・・以下略』
こんな感じの面白そうな企画で、その番長も『ホラー番長』『エロス番長』『わら番長』(ようはコメディ)の三種類あるわけなんす。
で、こういう企画には興味津々の俺は・・
『あ、「わら番長」の中に沖縄出身がいますやん!!』(これは地元の大学生を中心にヒットしたらしい)
とか、
『高橋洋またぶっとんるっぽいの作ってるな?』
とかオタクっぽいことをぶつぶつ言ってたわけなんすよ。
で、その中で、ひときわ興味を引きつけられたのは、あの『呪怨』の監督、清水崇(なんと彼も映画美学校出身なのだ!)が監督した作品『稀人』であった。
確かこの頃には、俺は『呪怨』がアメリカでリメイクされるって話を聞いていたと思う。その監督が、呪怨以外のホラーを果たしてとれるのか非常に興味があった。
そして、さらにその興味に拍車をかけたのが、番長の高橋洋のコメント。
『もう我々は幽霊さえ出せば客が怖がってくれることがわかったんで、幽霊を出さないホラーを目指してみようと思う』みたいなことを言っていた。
それって、すげーむずいぜ!どうやんだろ、世界の清水監督はどうすんだろ!
そう、おれは『稀人』を、スッゲー期待してたんすよ。一年も前から。
ところが俺バカだから、気付いたときにはもう既に番長シリーズは終わっていた・・。
いやーーーー!!!!
もうあの作品群は見れないんだと、少しショックだった。
ところが、今年の一月・・・。俺は那覇空港で羽田行きの便をまっているとき、偶然腹黒い角川ホラー文庫のコーナーを覗いてみると・・・
なっ・・!『稀人』・・・!
しかも、リングの隣に並んでますやん!!
でも、なんで、あんなマイナーな企画の原作本がこんなところにあるの・・?
元々こういう小説があるのかなと思ったが、映画の脚本家と小説の原作者が同じであることから、これは清水崇というネームバリューをみてノベライズ化したんだなとおもった。
さすが腹黒角川ホラー。
おれは飛行機のなかで読んでみることにした・・。
ものすごく読みやすい小説なんだけど、いかんせん、主人公に感情移入が出来ない。主人公が人を殺して血を抜き取って、Fっという少女にその血を与えたりするんだけど、全体的に気違いのような理論と世界観が支配していて、気分が悪くなる。
『狂気の山脈』が東京の地下にあって、狂気の幾何学模様が支配した古代遺跡とか云々かんぬんいわれても、こっちはピンとも来ない。ただ、嫌悪感がある。
次第に目を中心に頭痛がしてきて、それでも最後まで読んだけど意味不明な終わり方で、なんじゃこりゃとしか言いようがなかった。
なんじゃこりゃ!
それが俺の感想だ。
そいうなんだよ・・俺は面白くないって知ってたんだよ・・・!
なのにさ?、近くのツタヤにさ?、一本だけ置いてあってさ?・・・
『世界の清水』とかかいてあったりしちゃってさ?・・・。
おれ『呪怨』大して怖くないのに、何故か面白いかもと思っちゃってさ?・・・
ひいい!!俺の時間を返して!!おれの時間を返してよ・・!
(こうやって、『稀人』の文句とそれを借りた俺への言い訳をかいて、また時間を失うのであった。)


ヤンクミは強かった

いや、ヤンクミさんのことじゃないっすよ。ドラマの方のことです。
今日は来週金曜日の課題の資料を探すためにいろんな本屋や図書館を見て回ったんだけど、いやはや、収穫はゼロに近かった。
しかしながら、初めての千葉中央図書館(?)にはマジ感動。
めっちゃビルがカッコいい。デザインすごい。なんで今まで来てなかったんだろうと素直に後悔した。
でも肝心の資料はというと、いろんな雑誌や、デザインの本を探してたんだけど、なかなかいいのが見つからない。
で、たまたま雑誌コーナーの建築関係の近くも詮索してみると・・・・
・・・月刊誌『シナリオ』・・・
夏休みに映画をとりたいと思っている俺としては、ものすごくそそられるタイトル。もしかして、俺はこれを読むために何かにここに導かれたのでは・・・?
開いてみると、テレビドラマ『ごくせん』セカンドシ?ズンの第一話と第二話のシナリオ(脚本)が載っていた。
俺は『ごくせん』を見たことがない。視聴率が怪物級のドラマって何かで聞いたことがあるんだけど、あまり興味がわいて来なかった。だいたい学園ものは、なんか生徒の演出がどうしても嘘くさくてみる気が起きないし、見てもシラケてしまうんだよね?。
でも、もちろん俺は脚本を読み出した。
・・・・・・・・・・おもしろい
くそ、なんて面白さだ。立って読むのも疲れてきて、近くの席に座って本格的に読み出した。
なんたって、ヤンクミのキャラクターがすごい面白い。超強くて任侠出身で、めちゃくちゃ義理と人情に厚い熱血教師なのに、女の子っぽいところもあって、すてきな男性には恋いもするし、激しく傷ついたときには泣きじゃくる。そしてそれを支える任侠一家や職員室の先生たち・・。
なんて巧みなキャラ造形なんだろう。このキャラがあるからこそ、このドラマは面白いんだ。これぐらい魅力的なキャラ作れよっていわれてる気がした。
むむむ・・・・
物語を動かすための『困ったチャン』の設定。自分の出世のことを考えて、これ以上傷口を広げたくないためにヤンクミと対峙する嫌みな教頭猿渡、そしてクラスの問題児の生徒たち。彼らがどんどん問題を起こすから物語も必然的に動いていく。
むむむ・・・・
クラスの生徒はやっぱりくさいところがあったけど、てかあり得なかったけど、こんな設定自体あり得ないはなしだから問題ないし。
・・・・だーーーー!!完敗じゃ完敗じゃ(当たり前)!!
いや、すごい、参った。
こうやってプロの脚本読んでみると、自分の書いたやつが以下に稚拙なのかがよくわかる。
夏休み、がんばろ(あれ?課題は?)