花見川河口で男の世界 その1

怒濤のゴールデンウィーク。おとついの夕方から、検見川の河口で釣りをした。メンバーは俺、ザッキーと後輩の山田、さおりんの四人。翌日行われるサークルのバーベキューの食材調達もかねての釣行である。
場所は花見川の河口。狙いはスズキ。電気ウキも買い、実家から竿も取り寄せ、準備は万端。


しかし、条件は悪かった。天気は良く、気温もそこそこ高いのだが、いかんせん、風は強すぎる。おかげで波は高く、ウキ釣りをするには風が強すぎて釣りにならない。
そこで、投げ釣りで仕掛けを放り投げて、あらかじめ持ってきた寝袋をみんなで被りながらビールでも飲んで、のんびりアタリが来るのを待とうじゃないか、という事になった。
目的地につき、芝生にビニールシートを敷いて、釣りの仕掛けを海に投入。でもやっぱり風が強すぎて、どれがアタリ(魚が引いている証拠)なのかわからない。
その間、ザッキーと、暇そうにしていたさおりんがコンビニを探しに旅に出た。残された俺と山田の二人でせっせせっせと釣りの仕掛けをどんどん作っている。
(こりゃあ、八時までが限界かなあ、釣れそうにねえなあ・・)
そう思っていた矢先。山田の叫び声が。
山田「引いてる!マーシーさん引いてますよ!」
見ると、短めの竿が、ぐいんぐいんとしなっている。山田はルアーの竿を握っていたので手がはなせない。
俺はあわててその竿を引くと、手にずっしりとした重みが。掛かった!!
引くとかなり強い引きが。これは大物に違いない!!やがて、水面に暴れる魚影が・・。
な、何じゃこりゃ!!
はじめはウミヘビかと思った、でも違う。アナゴのような魚が水面を暴れ回っているのだ。重い。俺が立っている所は、水面からかなりの高さがあった。
これは竿だけじゃ持ち上げられない!
状況を察知した山田が、100均で買った子供用の網を持って近くのテトラポットまで降りていった。魚を網ですくう。
やった!!釣れた!!三十分も経ってないぜ!?テンション上がりまくりだぜ!!
その魚は60センチぐらいあり、細長く、表面がぬめぬめして、素手ではうまく握れなかった。

初めて見る魚
ジョギングをしていたおばさんが、興奮したように近づいてきて、これはウナギだと教えてくれた。河口でウナギが釣れるんだ!初めて釣った!!イエーーイ!!
ザッキーとさおりんにはもちろん釣れた事は報告しない
続く