結婚詐欺なのか微妙な夢の話

ひどい夢を見た。
夢の中で、俺はいつのまにか結婚する事になっていた。誰と結婚するのか謎。そして、夢の中の俺も、誰と結婚するのかわからない。ただ、今更引き返せないという気持ちが支配していた。


なんかログハウスのような店の前で、わざわざ沖縄からやってきたユキマサやセイジといった古い連中に祝福された。
でも、俺の心の中では不安しかわき上がってこないわけです。だって誰と結婚するのかわからないんだから。
俺は雲一つない青空の下、アリゾナの荒野を走る一本道を、タキシードを着けて馬車で走っていった。
すると荒野の真ん中にキルビルに出てくるような小さな教会があって、俺はそこに入っていった。
ところが、中は千葉のそごう内にある本屋さんだった。見ると、親父がゴルフの本を立ち読みしていた。なぜか、親父は写真でしか見たことないぐらいの若さに戻っていた。
親父「お前ずっと前から付き合ってたんだな、父さん全然気付かなかったぞ」
親父は俺が恋愛結婚だと思っているらしい。
俺「う、うん。まあ。はるなとは高校時代からの知り合いなんだ」
どこから出てきたのかわからないんだけど、俺の口から『はるな』という名前が飛び出した。どうやら結婚する相手は『はるな』という人らしい。
で、俺はここらでもしかしたらはるなって人はひょっとしたら可愛いんじゃないかと思うようになってきた。
そう、可愛くて、俺が夢中になれるような人だったら万々歳じゃないか!
その時、俺は会計のカウンターに立たされた。やがて、俺の目の前に赤い絨毯が敷かれ、花嫁の登場です!という声がかけられた。
緊張がピークに達する!!
ところが、俺の希望は大いに裏切られた。それもホームラン級に。
まず、どう見ても中年。短髪の熟女。しかもしわだらけなのに、頬を化粧でほのかに赤くしているあたりがヤバい。どう考えても、ウェディング・ドレスが合う化粧じゃない。
っていうか、そもそもウェディング・ドレス自体を着ていない。なんとこいつ、真っ白い柔道着を来ているのだ。なんで柔道着なんだよ!!
よく見ると、胸の所に名前が書かれた布が縫い付けられており、それに『はるな(33)』と書かれていた。
俺は花嫁の手を取った。激しくごつごつしていた。絶対こいつ畳の上で受け身取ってるだろ!!
すると、この女、俺と同じ壇上に登る時、俺に耳打ちした。
「結婚初夜で、マウントポジション」
こ、こいつ、俺を殺す気だ!!
新郎と新婦のなれそめ挨拶(?)になった。
あるな「こうして彼と一緒になれたのは、あたしが農家の脇道でおなかをすかせている
    時、タケノコをくれたのがきっかけでした。」
何じゃそりゃ!!
司会者『新郎の将樹君は?」
ええ!?俺何にも知らないんだけど!!どうすればいいんだよ!!
俺「こうなれたのは、まるで夢のようです。・・・あ!!」
夢から覚めた。