沖縄脱出組の会と陳腐な答え

一昨日、東京は新宿で、高校時代に仲が良かったメンバーで酒を飲んできた。参加者は正子、シュウゴ、たくし、俺、大輔の五人。


実はこんな感じの飲み会を三ヶ月に一回ぐらいの割合でひらいている訳で、相変わらず高校依存症だなーと自分でもあきれる。でもまあ、それぐらい仲がよかったってことなんだよねー。
で、今回は、大輔がせっかく東京にきているのだから飲もうという趣旨で開かれた。大輔は、本当は現役で琉大に行ったんだけど、色々紆余曲折があって、今は俺と同じ学年。就活の為に上京してきたのだ。
で、今回集まったメンバーのなかで、学生はついに俺とその大輔のみとなってしまった。うひゃー。
当然話題となるのは進路の話。
で、一番印象に残ったのは正子の話だった。正子は一昨年に専門学校を卒業して以来、フリーターをしながら一年かけてこつこつと就活を続けて、ついに今年の1月1日に無事就職することができた。
で、その会社というのが、うちのサークルで映画好きならよだれが出るようなところだったってば!
それは映画の予告製作会社。そのまんま映画を試写会で見て、その予告編を作る会社である。
会社は小規模で社員は新人を入れて七人。そして、社長は、名前はわからないんだけど、映画の予告界では巨匠と言われている人なんだって。ウォン・カーファイの作品は全部この人が手がけてるんだって。マジすげー。
で、肝心の正子の就職活動なんだけど、それが至って淡々としたものだった。
彼女は映画関係にどうしても進みたいという欲望があって、それで厳選して会社を選んで受けてたんだって。その数、一年間で15件!少ない!
でも、俺がすげーと思ったのは、それを一年間続けたってこと。自分の心に忠実で、周りに惑わされず、自分のペースで行きたいところを探し続けた結果がこれだったのだと思う。
考えてみれば、元同居人のやーぼーだって、実家と戦いながら俺んちでフリーター生活をして、それで夢だった編集人になっている。シュウゴだって、一年近くかけて、追い続けていたテレビ業界に入った訳だし。そこらへん、友達とはいえ本当に尊敬だよね。
だから、自分の将来に真摯に向き合った結果だったのだとしたら、周りのペースに惑わされず、自分のペースで将来を探していったらいいんだと思う。
もし納得がいっていないのだとしたら、何もワールドカップのある六月までに内定をもらってなくてもいいんだよ。時間を気にせずに、自分の中でこれだと思うところまで、あきらめずに追求していったらいいんだよ。
結局、終電で千葉に帰るまでに三件もはしごして、得たのがこの陳腐な答えだった。
でも、この超陳腐な答えこそ、最高の答えなんだと俺は思う。
せっかくノーパソ買うために節約してんのに、この日だけで五千円の出費。でも、色々考えられたから、安いもんさ。
周りに、自分の夢に忠実に進んでいる高校の友人が多いことに、すごい誇りを感じてんだぜ。みんなあの頃のように変わってないように見えて、でも実は大きく成長してるんだぜ、きっと!!
おれも、かなり回り道してるんだけど、後に続きまっせ!!
てわけで、大輔、そして、その他の進路に悩みングな皆さんも、マイペースに頑張ろうぜ!!
合い言葉は、『自分に忠実』だ!!
がんばれーーー!!