壁の向こうは未知の世界 前編

だ?いきょ?はつづく?よ?、ど?こま、で、も?♪
最近はとことんダメだぜ。何をやっても裏目に出る。ボロボロ。
“辛いときこそ笑顔だ!”をモットーにここ数日過ごしていたんだけど、今日、笑顔のままで、鏡に向かって『ノー・フューチャー』って言ってる自分に気がついてビビった。
おらーー!!
今回はそんなアホみたいな現実から逃避して、過去の楽しい思い出話でも書くぜ!!例のシリーズの第5弾。


いつもは高校の話なんですが、今回は初の大学編。
でも、本編に入る前に、サークルでない人のために少し話をしなきゃなりませぬ。
俺は大学ではCBSというサークルに入っていて、恥ずかしながらそこでは映画を数本作っております。
ジャンルはホラーだったり、ギャグだったり。ていうか、ギャグかホラーしか作っていない。
一年の冬、俺は創作意欲にめちゃくちゃ燃えていて、それで『きまぐれな月』というホラー作品を撮っていた。
内容は、主人公の女の子(みっ☆ゃんさん)が、行方不明になった男友達を、その彼女(モッティーさん)と二人で探しにいくうちに、摩訶不思議な出来事に巻き込まれていくというもの。
今見たら目も当てられないような作品だが、当時はこの作品に全情熱をかけていた。
それだけに、この撮影は、今までで一番思い出に残るものだった。
まず、怖い!!とんでもなく撮ってて怖いシーンがあった。
それは本物の包丁をぶんぶん振り回して、モッティーさんに寸止めをするシーン。一歩間違えれば、大げさでなくモッティーさんの手がざっくりである。
振り下ろす側も、振り下ろされる側も、そしてそれを撮ってる俺も、死ぬほどの緊張を味わった。
特に、二テイク目。ほとんどニアミス!危うく血を見る場面に・・・!!
音声を撮っていたザッキーもビビったぐらいの危ない場面であった。本当にもう少しで包丁が手に突き刺さっていたのだ。
まさに、迫真の演技・・・!!
でも、・・・・・
なんと
俺はそれを撮り逃してしまった・・・!!!
もう一回お願いしますと言った時、その包丁は俺に振り下ろされるんじゃないかと思った。
また、とっても月が美しい美しかったのも、この作品の最大の思い出だ。み☆ちゃんさんが撮った月が、半端じゃなくきれい。
これはおれの一生に残るぐらいきれいだった。たまに今でもその月だけ見てしまうぐらい、大好き。
で、また二人のヒロインがキュートなんですわ。み☆ちゃんさんもモッティーさんも。
彼女らとカメラを回しているだけで、もう最高だったンす。
あああ!!!最高だったぜーーーーー!!!!(現在を嘆く)
で、そんなある日の事。
俺は撮影を終えて、み☆ちゃんさんとモスバーガーで食事していた。
み☆ちゃんさんがこんな事を言ってきた。
み☆ちゃんさん「まーしー(サークルではこう呼ばれている)凄い体験したね。あんな事あんまりないよ」
俺はバカで見栄っ張りだから、
俺「え?・・?あんなの普通ですよ」
と答えた。
・・・・・
しかししかし・・・
とんでもない!!
あんなことが普通だったら、俺は完璧に犯罪者ではないか!!
そう、今回の話は、その“凄い体験”というやつです。もしかしたら、女の子は引くかもしれない。でも、男なら俺がどういう感じだったのかわかってくれるはず・・・!!!
・・・・・・
ああ、心が病んでる俺に、この状況を面白く伝えられるのか、非常に不安・・・
おらーーー!!
(続く)