夢を巡る

最近いくら寝ても寝たりないような気分になって、ダラダラしてしまう。
昨日も大祭の設計デザインを考えなければならなかったのに、いくら机に向かっても、すぐへなへな?ってなって、寝袋に頭から突っ込んで夢の中に旅立ってしまうのだ。
何もやる気が起きず、脚本もクライマックス直前で泊まってもう一週間以上。『夏合宿を振り返ろう』シリーズもツヨポンの罰ゲーム止まり。
このままじゃマズイ。
そこで今日は、逆に自分の限界まで一日中岡Pみたいに寝てみようと思った。
俺はかなり鮮明な夢を見るタチで、だいたいその時は寝言を言っている。ガバって起きる時も多い。
それで、だいたい寝るたんびに変な夢を見て起きるので、その夢を覚えているときが多い。今日も例に漏れなかった。
5時ごろには、隣のアユちゃんに『独り言がうるさい』って怒られる夢で起きた。
さまざまな夢を見た。まるでいろんな夢を巡っているかのよう。他にも変な夢で起きたんだけど忘れてしまった。
しかし、一番印象に残ったのは、一番最後に見たサッカーの夢。
俺はプレミアリーグのアーセナルのメンバーで、ミッドフィルダー。相手はレアル・マドリード。
でも、この夢で最も怖いのは、俺の能力は、今の俺そのまんまだということだ。
絶対戦えるわけないですやん!!
ところが仲間が素人の俺にボールをまわしてきた。すると、俺に向かってタックルしてくる選手が!
ジダンだ!!!
抜けるわけないじゃないか!!!
ものすごい恐怖。これは悪夢以外何者でもない。
しかし、次の瞬間、俺の体はジダンの左脇を駆け抜け、ティエリ・アンリに超絶妙なパス。アシストを決めた。
アンリが走ってきて、俺に抱きついた。俺も嬉しくてたまらない。だって、俺あのジダンを抜いたんだぜ!?
すると、アンリが笑顔で俺に言った。
アンリ「これは夢だよ」
俺  「え、なに?」
気付いたら、半目で横になっていた。時計を見ると、昼の2時。また寝ようとしたが、さっきの夢で興奮して眠れなかった。14時間。これが俺の寝れる時間の限界のようだ。
多分夢だって薄々気付いてたからあんなことをアンリに言われたんだと思うんだけど、でもせめて夢の中ぐらい、現実を忘れさせてくれてもいいのにね。