ツヨポンの罰ゲーム

お待たせしました。怪文書の再開であります。早速今日の出来事はと言うと・・・・
あああああ!!!!!
どこまで馬鹿になれば気がすむんだろう、俺!ホントに馬鹿じゃないの?
今日ゼミで犯した失敗(でも些細なやつ)で、俺の心はもう萎え萎え。
でも、こんな時こそ思い出すのだ・・・。忘れたのか・・?あの楽しかった合宿を!
というわけで、今日から数回に分けて、2005夏合宿を振り返って(現実逃避して)いこうと思います。
ツヨポンの罰ゲーム
俺が今回の合宿を振り返るとき、どうしてもさけては通れないことの一つに、ツヨポンの罰ゲームがある。そして、それはその場にいた多くの人(合宿参加者ほぼ全員)が見ていたのにも関わらず、そのほとんどが、それが罰ゲームだったと気付かなかったという、痛い痛いものだった。
しかし、俺が今から語ることによって、ああ!あれは罰ゲームだったのか!ときっと皆さんは実感し、ツヨポンと言う、底知れぬ人間性に惚れ込んでしまうことだろう。
(CBS会員でない皆さんは何のことかわからないと思うけどご了承ください)
ことの発端は二日目の夜、バーベキューと合宿ゲームの間の時間。
そのとき俺たち03男子の部屋には、俺、ズン、岡P、ユージ、ユッチ、ズン、ツヨポン、そして何故か社長もいた(社長はOB)。
ユージ「ウノやろーぜ」
ズン 「俺眠いから寝るわ?」
一瞬にして流れるさめた空気。
なんだよそれ?!空気読めよと皆から非難ごうごうになったんだけど、ズンは頑として寝ると言い続ける。
そこで、残りのメンバーだけでウノをすることになったが、ただやるだけでは面白くないので、一番ビリが何か罰ゲームをしようということになった。
俺「罰ゲームの人は、ズンを何らかの方法で起こすってのは?」
満場一致で一瞬で可決。
ゲーム開始。たいした罰ゲームでもないので(っていうか被害を受けるのはビリではなくズンなので)、意気揚々と、まったりした感じで進んでいった。
しかし、罰ゲームだけは容赦がなかった。俺が何をしたのか・・・・ってのはちょっと言わないけど、でも最後に岡Pがズンの耳にその生暖かい息をふきかけたとき、遂にズンがキレかけたので、仕方なく罰ゲームを変えることにした。
ゲームをしながら罰ゲームを考える皆の衆。
俺「・・・これからやるバカ王決定戦のときに、候補者と一緒に前に出て、司会者に『あれ?俺呼ばれなかったっけ??』って聞く、ってのは?」
バカ王決定戦とは、この後大広間で行われる合宿ゲームの一環で、予選を通過した何人かのうち、誰が一番大バカかを競う大会である。もう既に息のバスの中で、テスト形式で予選は行われていた。
場が一瞬静まり返る。
岡P「ええ・・!?」
ユージ「ありだね」
ユッチ「いい罰ゲームだと思う」
結局、この罰ゲーム案が採択されてしまった。
すると、さっきまでのゆるゆる感が嘘のように消え失せて、遊びとは思えない張りつめた空気がその場を支配した。
特に岡Pはこの罰ゲームを嫌がったようだった。手持ちのカードを吟味して、ゆっくりカードを出す・・・。すると
社長「起きろ!(“上がり”という意味。ズンが寝ているから今回はこういうことになっていた。)」
なに!!
社長「あはははは!!!」
緊張から解き放たれた社長が、積まれた布団の上を転がり回る!
ユージ「何やってんだよ岡P!」
その次のターン。俺の手持ちのカードは緑の一枚になっていた。このまま行けば俺が上がりだ!
しかし、岡Pがその魂胆を読んでいたのか、あいつスキップを出してきやがった。おかげで俺はこの回出せず、ユッチの番に。
ユッチ「やった?!起きろ!」
な・・・!!
ユージ「岡P!」
ツヨポンが『ワイルドカード』を出して、「青」と宣告した。
まずい。このままじゃ俺も上がれない。
しかし、直前でなんと岡Pが青カードの流れを緑に変えてくれた!ひゃっひゃ?!!
俺「起きろ!」
岡P「うそーん」
ユージ「何やってんだよ!」
残るはユウジ、岡P、ツヨポンの三人。しかし、次のターンで岡Pがまんまと上がってしまい、ユージとツヨポンの一騎打ちになってしまった。
この場面で、ユウジが残り一枚、ツヨポンが三枚。ツヨポンの出すカードによって、両者に大きな差が出てくる。
そんな場面でツヨポンが出したカードに、その場にいた全員がどよめいた。
ツヨポンのカード。それは『ワイルドカード』!!
これは赤、青、黄色、緑のいづれかの色を選択できるもの。つまり、四分の一の確率でユージの勝利が決まってしまう!
緊張はピークに達した。
ツヨポンはさんざん悩んだ末、遂に色を宣言した。
ツヨポン「・・・・黄色」
一同「・・・・・・」
ユウジは初め無表情だったが、やがて悔しさいっぱいといった表情で一枚カードを引いた。
ツヨポンは賭けに勝ったのだ!
だが、その瞬間、ユウジの顔が勝利を確信したような表情に変わった!
ユウジの引いたカードに一同衝撃!!
それは黄色の『0』!!!!
ここで少し説明しなきゃならないんだけど、このウノにはいわゆる『村山ルール』が使われている。それによると、『0』はここではOpenの『O』と解釈されて、このカードを相手に出されると、自分のカードを相手にさらさなきゃいけなくなる。
つまり、裸にされるも同然なのだ!蜂とかいないにもかかわらず、町中で全裸になるのと同等の意味を要するのだ!!!
ツヨポンのカードは残り二枚。ここで手のうちを明かしてしまうとユージにいろんな対策をとられ、敗北してしまうこと必至!
勝負はついた・・・
ところが、ツヨポンが取った行動は我々の想像の遥かに上を行った。
なんとツヨポンは緑の『0』を出したのだ!
お・・オープン返し!!!!
あまりのことに社長が積み重ねられた布団の山から転がり落ちた。これで、せっかく残り一枚になってしまったユージは、そのカードを見せなきゃいけなくなってしまった。これでユウジの勝ちはないのか・・・。
しかし・・・・・、勝負の女神はそう簡単には微笑んではくれなかった。
ユージがオープンしたカードは緑のカードであったのだ。つまり、ユウジはそのまま出せることになる。これでユウジの上がりが決定した。
ツヨポン「ああ?・・・まいいか」(←俺これほどツヨポンらしい発言はないと思う)
数時間後。馬鹿王の会場。陽さんがピコピコハンマーを持って現れ、次々に本選出場者の名前を読み上げた。
ツヨポンが困惑した表情で俺たちを見た。
俺&ユージ『行け!!行け!!』(ゼスチャーなんで声は出してない。)
すると、ここはさすが男、ツヨポンである。覚悟が決まると、彼は全く物怖じせずに堂々と前に出て行った。それはもうびっくりするほどで、完全に他の候補者にとけ込んでいる。
他のウノメンバーはもう爆笑である。
ツヨポンは早く陽さんにバレようと、一人颯爽と席に着きペンを持つが、まだ陽さんは気付かない。
この間、何も知らない人たちが、「え?あの人呼ばれてないよね・・」と話しているのが聞こえてきて、涙が出そうになった。
ツヨポンはたまらず手を振って、陽さんにアピール。
陽さん「・・・残念ながら、ツヨポン君、君は馬鹿候補に呼ばれておりません!!」
・・・・ミッション・コンプリート・・・・
やつは男だった。俺たち下衆ども(=ウノメンバー)に夢を与えて、CBSと言う戦場に、人知れず、しかしこれ以上ないぐらいに華々しく散っていったのだ。
俺は、君の勇姿を忘れないよ・・・ツヨポン!!!
社長が会場の後ろの方でのたうち回っていたのにウケてしまった。でも、ズン!!なんでお前まで笑ってるんだよ!!