恐怖の研究 その5 死のにおいという恐怖編

今日は一日中部屋に引きこもっていろいろやってたから特にネタも無いので、『恐怖の研究 その5』をお送りします。
ここでいう『死のにおい』というのは、要するに縁起が悪いということです。例えば、お茶碗にご飯を盛って、それに箸を立てた時・・。それは一般的にだめっていわれているよね。これはお葬式のときに死者に対してやる事であって、縁起が悪い。そこに、何らかの死のイメージがまとわりついてる気がする・・・気味が悪い。そういう事を、ここでは『死のにおい』といってます。
ではまず、結構有名なこの話から(知ってる人がいたらごめんね)・・・。
ある小学校の運動会での出来事。
何年生か忘れたけど、競技の中にかけっこがあって、その中にぜんそく持ちの少年がいた。
少年は周りから無理じゃないかと言われたが、どうしても出たくて、反対を押し切って走る事になった。
かけっこが始まった。少年はダントツでビリだった。でも、それでも、彼は一生懸命に走った。
だんだん息が苦しくなったが、それでも周りのものすごい拍手と声援に背を押され、無我夢中で走った。
ところがゴール直前、激しい発作が起きてしまった。崩れるようにゴールのラインに倒れる少年・・・。そして、それから彼が目覚める事は無かった。
少年の担任の先生はものすごく後悔した。どうして走ると言い出した時、自分は彼を止めなかったのか・・・!
先生の手元には数枚の写真があった。先生が撮ったかけっこの写真だ。父母の拍手と声援を受け、元気に走る子供たち。その中に、今にも力なく倒れようとしている少年の姿も映っていた。
「なんで俺は止めなかったんだ・・」
先生はしばらく自責の念とともにこの写真を眺めていた。が、しばらくして、先生はある事に気がついた。
先生はぞっとした
なんて事だ
拍手をしている父母たちの手が、偶然にもみんな手のひらをあわせているのだ!
まるで、集団で、少年に対して合掌しているかのように・・・
こえ??????????!!!!!!
これ怖くない!?めちゃくちゃ怖くない!?ホントにビビった。これは怖い・・・・。
この話、”気付く恐怖”も入ってるんだと思うんだけど、幽霊や殺人鬼といった類いはいっさいなく、”合掌”という死のにおいがぷんぷん漂う行為を、多くの人が偶然、同時に行っていたという事実に気付く事で、ぞっとしてしまうんだと思う。
まるで、巨大な”死”という運命に、多くの人が操作されたような、気味の悪すぎる想像をさせてくれる。
どうしよ・・・気味が悪いや・・・
よし、もう別な事書こ・・・
というわけで、塾講のバイト、書類選考で落とされました!
(次は『異形の恐怖編』・・・もうネタが苦しくなってきた)