モデムの返却

1.
例えばネットを契約するとき「モデムをレンタルしますよ」っていうタイプのサービスが大嫌い。

「3ヶ月はレンタル無料。そのあとで解約すればタダでモデムを使用できます」って言われることが度々ある。几帳面な人にとってはなんてことはない美味しい話だ。三ヶ月後にはさっさとレンタル機材を返却して、あらたにモデムを購入すればだいぶ安上がりになる。

でも、僕みたいなガサツな人間は3ヶ月後には返却することなどとっくに忘れているし、気がついた時にはレンタル代を払う生活に慣れてしまっている。しかも一度それに慣れちゃうと、慣性の法則のが働くように、レンタル代を払い続ける生活から抜け出せなくなってしまう。

そしてさらにここにも罠が。レンタルといっても単純に機械を一つ貸すわけではない。モデムの他に、モジュラーケーブル2本、電源アダプター1個、LANケーブル1本、BBフォン用極性変換アダプター1個。普段ネットを利用する時使用しているモデムやケーブル類はすぐに見つかるが、それ以外の使わない道具は大切に保管しておかなければならない。

でもこんなことガサツなガサリストには至難の業だ。返却が面倒で何年も契約をし続けてるようなガサリストに、「保管」なんて文字は辞書にはない。BBフォンなんちゃらアダプターなんて一回も使ったこと無いし、大体どういうものなのかすらわからない。間違ってどこかにポイってやったら、あとはそれがなんなのか分からないまま他のガラクタに埋もれてしまうだろう。

でも返却しなければもちろん違約金が発生する。しかも結構高い。

こうやって

返却がめんどくさい→お金を毎月取れる

物をなくす→違約金でガッポガッポ

とガサツになればなるほどお金をむしり取られる。そんな社会に絶望したっ!

 

2.
さすがにそのお金を払い続けている自分に腹が立ってきて、今月末までに返すことになった。それまで実に3年も経っていた。もちろんどこに保管したのかぜんぜん覚えていない。
それで、昨日、近所の公園から祭ばやしが聞こえる中、一人で押入れを出し入れしだした。押入れ六箇所のうち、三箇所に目星をつけ、楽な方から探していく。ところが、本類を全部畳にぶりまけて、徹底的に奥まで探したにもかかわらず、ケーブルは見つからなかった。そんなバカな。

もしかして、ケーブル類を捨ててしまったってことはなかろうか。頭が働かない「ぼや里さん」状態ならありえる。今度はケーブル入れを探す。が見つからない。部屋中にほこりが舞って、目がシパシパして鼻水が出て作業するのも辛くなっていた。

目の前に備品を紛失した際の違約金の金額がちらついてきた。手元にある返却手続の資料を見る。「BBフォンなんちゃら」を紛失したら、値段は、、8000円かかる。他にもケーブル類が幾つかなくて、合計すると1万5千円もかかることがわかった。これはニンテンドーDSが買える値段だ。んなアホな!

そして今朝、また探し始めたんだけど、めぼしいところはほとんど探してしまって心辺りがなかった。どこを探しても青い箱が見当たらない。もう絶望したっ!

ってことを、その直後にうちにやってきた相方に話をした。すると、赤い箱を本棚の上から取り出して、この中は?と言った。開いてみると、備品が一式揃ってた。BBなんちゃらもちゃんと入ってた。箱の色は青じゃなくて赤。青じゃなくて赤、だった。

絶望したっ!(←最近はまりはじめた)

 
3.
ということで、今週もよろしくお願い致します。
いい一週間になりますように!!