ポイントはフロー感

完全に長い自己満日記です
まず、去年の終わり、俺は何かを長く続ける秘訣が知りたいと『モチベーションって何だ』という記事の中で嘆いていた。俺が何かを始めると、はじめは熱中するものの、たいてい3ヶ月で終わってしまう。
しかし、ついこの間、脳科学者の茂木健一郎の本を読んで、今俺に必要なのはフロー感覚になることなんだ!と目から鱗の状態に。足りなかったのは、”フロー感覚に喜びを感じること”だったのだ!
フロー感覚ってなんなのか?それは例えば勉強をしてたり、物を作ってたり、サッカーをしていたりする時になる没入感、つまり、周囲のことが気にならなくなるような感覚のこと。で、それがどうして必要なのか、まず順を追ってメモしたい。
まず、何か学習するとき、脳に対して“気持ちのいい”勉強の仕方をした方が良いそうだ。その鍵は3つ。強化学習とタイムプレッシャー、集中力
1.強化学習
1-1.強化学習って何?
結論から言えば、ようは少しでも難しい問題に取り組んで、試行錯誤してみろ、そして達成感を味わえたら、それを何度もやってみろ、ということらしい。
↓以下若干詳しい解説
(茂木さん曰く、例えば何か困難なことを達成したとき、脳はドーパミンという神経伝達物質を出すらしい。これは脳が与える“報酬”ともいえる物質で、これが放出されればされるほど、脳は快感を覚えるのだそうだ。
すると、脳はその時の快感の味を覚えてしまう。ことあるごとにその快感を再現しようとするが、次第にもっと効率よく快感を得られるように、脳内で神経細胞(ニューロン)が繋がれ、新しい神経回路網(シナプス)が生まれるんだって。そのため、シナプスが作り出されてくるたんびに、その行動が上達してくるらしい。それが「学習」のメカニズムなんだそうだ。)
だから、何かに関して試行錯誤を続けると、脳内で強固なシナプスが出来上がって一つの行動が得意になる。これを「強化学習」というらしい。
で、この強化学習のサイクル、つまり、
?「ある行動」をとる

?試行錯誤の末うまくいく

?ほめられる・達成感を得る・報酬を受け取る

?ドーパミンが放出される・快感を得る

?「ある行動」と快感が結びつく

?再び同じ行動をとりたくなる

?試行錯誤の末うまくいく
というサイクルをまわし続けることが、学習をする上で鍵になってくる。ここでものすごく重要になってくるのが?の“達成感を得る”だ。例えば、自分のスキルアップのためにコンペに勝つまで出すぞーと決めた場合、コンペに落ちてしまうと、この?の部分の快感を得られなくなってしまう。
これは問題だ。
去年の7、8月頃に味わった強烈な無気力感はまさにここに原因があるように思われる。去年の7月初め、めちゃくちゃ頑張ったコンペに落選してしまった。つまり、?で失敗し、強化学習サイクルがうまく回らなくなってしまったのだ。
1-2.強化学習のサイクルをまわす秘訣は成功体験。しかし結果は求めない
強化学習のサイクルにおいて重要なのは、“快感を感じる”ということ。つまり脳内でドーパミンが分泌されればよいのだが、それには困難に直面して試行錯誤をして、達成れば良い。しかし、コンペの結果とか、他人の評価を当てにしていては、絶対にどんなことも長続きしないのは去年身をもって体験した。それならば、それ以外の別のところで成功体験を感じればよいのではないだろうか?
本に戻ると、茂木健一郎はどうも勉強自体にその成功体験を見出していたらしい。しかし、疑問に思った一文があった。
「(勉強は、成績を気にせずに)脳がずっと興奮している状態にあって、楽しいなと思ってやっていただけ」
『脳が興奮している状態』ってどういう状態なんだろう?よくわからないが、もしかしたら、このことが学習の成功体験、あるいは快楽の鍵になるんじゃないだろうか?
どうも、その疑問に対するヒントは、脳に対して“気持ちのいい”勉強の仕方の秘訣の2番目と3番目に当たる、タイムプレッシャーと集中力にあるようだ。
2.タイムプレッシャーと集中力
タイムプレッシャーとは文字通り制限時間のこと。これをすることで脳に更に負荷を加え強化学習を『強化』する。また、集中力も文字通り集中力のことだ。学習はとにかく時間を決めて、集中してやろう、というのは昔から言われている通りのことである。
そのことに関して、茂木健一郎は「ツルの恩返し勉強法」という手法(?)を本の中で紹介していた。実際に本人もやっていたらしいんだけど、それは要するに、物語に出てくるツルのように、一人個室でめちゃくちゃ集中して勉強する、ということ。そのポイントは3つ。
早さ・・・作業のスピードを極限まで速くする
分量・・・とにかく圧倒的な量の作業をする
没入感(フロー感)・・周囲の雑音が入らないほど夢中になる
で、俺がガビーンと来たのはこの三番目のフロー感。
これは、よくわかる。あの全神経が目の前の課題に向けられ、時間の経つのも忘れる感覚。あれは、たしかに心地よい!
「脳がずっと興奮している状態にあって、楽しいなと思ってやっていただけ」
というのは、まさにこのことを指していたのかも!!
つまり、茂木健一郎は、このフロー感を感じることに喜びを感じていたのかも!!!
と、なったわけナンス。
他のところでも、このフロー感を喜びと感じろ、みたいな文章が見られて、確信。
フロー感の後はたしかに充実感を感じるし、それを感じれば感じるほどたしかに成長したような感覚になる。茂木健一郎の日頃勉強から感じる成功体験とはこのことだったのだ。このフロー感覚を感じ続ければ、強化学習のサイクルがグルグル回り、後から結果もついてくるはずだ。
もちろん、フロー感は勉強を快楽と感じる要素の一つにすぎないかもしれない。しかし、勉強に充実感を感じるのはたいていフロー感を感じている時だ。その日の勉強の進み具合やテストの結果、他人の評価などは、勉強という作業の副産物にすぎない。勉強そのものに快楽を感じるのはフロー感ぐらいしか無いだろう
そして、フロー感を生み出すためには、出来るだけ早く多くの分量を(タイムプレッシャー)集中してこなすつもりで取り組めば良いということも分かった。そう、このブログを書いている時のように。
3.まとめ
勉強をする時は、『強化学習』のサイクルをまわすことが重要。そのためには『学習をする喜び・快楽』が必要不可欠

ものすごいスピードで多くの分量をここなすつもりで作業に取り組む。そして、その結果生まれてくるフロー感を楽しむ。
『フロー感覚を楽しむ!!』これだ!!
というわけで、明日からは他人の成果も気にせず、自分の作業にフロー感を感じながら日々をこなしていこう、と決めた。明日から楽しみだ(現在風邪で休養中)。