ポートを散策

1.
この前の日曜日。ふと思いついて、蘇我まで自転車で走ってテルマエ・ロマエを見てきたけど結構良かった。
何が良かったかって、阿部寛の肉体美でもなく、まんが譲りのテンポのいいギャグでもなく、北村一輝!本編の中で多分10%程度も出てるか怪しいところだけど、僕の中では完全に彼が持って行ってしまった。彼を見るためだけでも見たほうがいいぞ!
ハッキリ言ってあんま出番ないし、脇役だったけれども、彼の演技はダントツで良かったと思う。いや、僕は演技のことなんかよくわからないけれど、ただ、北村一樹ほどどんなクセモノな役に対しても、カメレオンのようにその役柄にあった自然な演技が出来る人っていただろうか?
いままで木村拓哉みたいな、どの役でも素の自分を出す意味での「自然な」演技の人は見たことがあるけど、北村一樹の場合は多重人格に見える。あの濃ゆい顔で、役柄も変幻自在で、俺もう超大好きです。
この映画の中では、阿部寛が申し出を断った瞬間の、北村一輝の演技を見て欲しいな。彼の周りの空気が変わります。それに鳥肌が立つほど感動してしまった。映画の本筋の中ではなんでもないシーンなんだけれども。

2.
その帰り、蘇我の海辺を散策した。魚が見たくて海面を凝視したけど、水が黒くて海中の様子がほとんど見えなかった。それでも時々ミズクラゲが浮かび上がってきて、それを見ているだけで満足。どんなところにも生物はいる。