山梨の覆面ラジオパーソナリティ

大学のサークルで一緒だった加藤明子が、山梨でラジオのパーソナリティをしている。彼女は大学のときからアナウンサーのような声を使う仕事に就くことを夢見ていた。一度全然違う会社に入ったのだけれど、さまざまな事情があってやめて、いつの間にかラジオのキャスターになっていた。大変な目にあって会社を辞めたと聞いたときは、大丈夫だろうかと心配していたんだけど、気がつくと憧れの職業についていて、人生は何があるのかわからないなあとつくづく思ったものだ。

そんな彼女が持っている番組の中で、「マニアの扉」という人気コーナーがあるらしいんだけど、そこにプロレスマスク職人が来た。この人の経歴も異色で、もともとプロレスが大好きだったんだけど、その熱が高じて脱サラし、現職に就いたのだそうだ。

きっとプロレスのファイトにも負けないような、熱い情熱を持っている人なんだろうと簡単に想像できた。その証拠に、彼がこの番組のスタジオに来た時、なんと彼女専用のプロレスマスクを制作してきたのだ。目はサンダーライガーと同じ素材。フェイスのピンクはモモ、紫のデコ当てはぶどうを表しているらしい。それらのデザインをきちんとやって、制作して持って来たのだ。もちろん彼女はレスラーではない。

このマスクをつけてラジオで喋ってる彼女を想像するのも面白かったけど、それ以上に彼女専用のマスクを作ってくるっていう職人の太っ腹ぶりがすごく笑えた。世の中には面白い人がたくさんいるなー。