2000年の後夜祭

今までで一番アツいなと思った夜は、2002年のワールドカップを見た那覇市の火の玉ホール、2000年の大晦日、そして、2000年の高校の後夜祭。同じぐらいテンションが上がったときもあったかもしれないけれど、やっぱり多感な時期に経験する夜は全然違う。

2000年(高三)に行われた体育祭の後夜祭はもの凄く熱かった。ライブでは先生曰く「出来たての体育館のはずなのに揺れまくっていた」ほど盛り上がった。

特にこの後夜祭で一番印象にのこっていたのがこの二人で、手前は下田あきの、奥のオレンジの服は城間ゆうと。二人とも超絶に歌がうまくて、しかもダンスも出来るという、音楽のセンスがない僕としては異世界の存在だった。彼らの透き通るような声とゆったりとしたダンスは、他の出演者と比べても別格だったと思う。色物のパフォーマンスをする人が多い中、音楽で真っ向勝負する彼女らは、すぐに観客を虜にしてしまった。彼らのパフォーマンスを見ていて、これから僕らもこれに出るのかと思うと、すぐに逃げ出したくなる気分になった。

そう、実は音楽センスが無いと言っておきながらも、この後夜祭には僕もバンドのボーカルとして出たのだ。メンバーのほとんどが演奏経験の無い即席の色物バンドマンだったが、どういう風が吹いたのか、後夜祭に出場するための予選でかなり大当たりしてしまって、なんとトリを射止める事に成功したのだ(実際にはさらに後ろに告白イベントが入って、それが全部持っていってしまった)。ところが、本番では、前の人達でおしてしまったため楽器を調整する時間がぜんぜん無くて、演奏開始してるにもかかわらずギターもベースも音が鳴らなくて、大爆死。観客からペットボトルまで投げ込まれ、悲惨な目にあった(この話、結構面白いからいつか詳しく書きます)。

 

facebookのおかげで、高校時代はなかなか接点がなかった人とも交流が出来るようになって、本当にすごい時代になったなあと思う。あらためて10年以上も前のあの夜を思い出すと、違った風景が見えてくる。

今日は始め今まで通りイラレで描いていたけど、あのときの興奮がどっとわき上がって来て、ラフなテイストで一気に描いて気持ちよかった。