大盛りは無理

 

先日、東郷君と昼食を食べる約束を完全に忘れてて、一時間も遅刻をするという大失態をやらかした。
Facebook経由のメールでそのことを思い出した。メールを見た瞬間、完全に世界の時間が止まった。
待ち合わせの定食屋に駆けつけると、東郷君他2人が飯を食べずに待っていて、大変申し訳ない感じなっていた。ひたすら謝って席に着く。

みんなすでに注文しているらしく、大盛りを頼んでいた。
僕は普段少食なので、大盛りなんて無理だろうと思ってたけど、こんだけ豪快に遅刻しておいて並盛りなんてふざけすぎだろと思い、注文。
ところがこれが大失敗だった。
出てきたドンブリの大きさは異常だった。丼を持った時の重量感。こんなのを胃に詰め込んだら破裂してしまう。しかもこのドンブリ、油がすごかった。表面がテカテカ光っていて、見ているだけで胸やけしそうだ。
こんなの食える分けねーだろ。ふざけんなとばかりに他の三人を覗いたら、みんな僕より一回り若いせいか、どんぶりの肉やら油やらをガッツガツ食べる。しかも食うのが早い。僕はまだ3分の2も残っているのに、残る3人はもう食べ切ってしまった。僕はというと、激しい量とアブラギッシュさに、早くも気分が悪くなっていた。でも、遅刻しておいて、暗いムードを醸し出したら大変だと、笑顔でしゃべりながら頑張って掻き込む。ちょっと前までこんな芸当できなかった。俺も大人になったもんだ。
でもいっこうに量が減らない。皿の底から湧いてきてるんじゃないのかとさえ思えるほどだ。途中から咳をしたら、胃からご飯が飛び出るようになってきた。

結局残ったご飯を手伝ってもらった上に、あと少し残してギブアップ。これ以上は無理。
ところが、 食べるのをやめた直後からどんどん気分が悪くなってきて、二日酔いの時の胃の状態になり、結局ペリエのトイレで盛大にリバース。
ノリで大盛りを食べるもんじゃない。食欲は大学生には叶わない。