仕事6合目

1.うちの会社は、社長や創立時からのメンバー以外は皆若くて、一番歳がいってて30半ば。大半が20代なんす。俺より若い人もいて、ホントに、学校みたいな気分。仕事の内容は厳しいけれど、それでも皆必死に毎日を戦ってるって感じがする。
俺は今先輩からしかられてばっかりだけど、このメンバーの中に入っていっしょに戦う儀式として、コレぐらい当然なんだ。部活だってそうじゃないか。
今日会社に最後までいて、帰り道。みんな若くて、私服で、ああなんか知らんがまた青春しとると思った。ちょっとずつ、自分のしなきゃいけない仕事が、本当に自分の仕事なんだと感じられてきた。先輩からまわされたもの、という意識ではなくて。いい傾向なんじゃないか。
2.先輩が言っている叱責の言葉には難しい言葉はひとつもなく、とてもわかりやすいんだけど、本当の意味ではなかなか理解出来ない。先輩と僕ではパラダイムが大分違うんだと思う。
先輩の言葉には矛盾しているように思えるものも多い。「解らないことは聞け」と言えば、「すぐには聞くな」と言ったり、Excelをプリントアウトしようとすれば「そんなことせず手書きでいいだろ」といい、いざ手書きで書くと「なんで手書きなの?Excelで十分だろ」という。
悔しいことも多いんだけど、でも。以外と世の中って、矛盾って矛盾で成立するからね。実は先輩の言っていることは矛盾しているんだけど、成立しているのかもしれない。同時に成り立つパラダイムこそ、先輩の持つそれなのだろう。
なにか、補助線を引けば、それらが同時に成り立って、僕もそのパラダイムに変われるのかもしれない。我慢してるのはそのためだと自分に言い聞かせている。補助線が見えるようになれば、多少は成長するんだろう。