生活と情報選択

1.
茂木健一郎が『世界知』と『生活知』について書いていたんだけど、これって、もしかしたら昨日の『情報をどう判断したらいいのか?』っていうことへのヒントになるかもしれないなと思った。
『世界知』・・土星は約30年かけて太陽を一周する、とか。要するに学者や専門家といった他人が発した、自分の外の知識・情報。
『生活知』・・冬の水は冷たい、徹夜すると疲れるといった、生活に密着する知識・情報。
『世界知』と『生活知』はお互いに影響し合っている(水平線を見ると何となく丸く見えるのは、『地球は丸い』という『世界知』が少なからず影響してる)。でも、『世界知』があーだと言っているからといって、必ずしも『生活知』をそれに反映させなきゃ行けないってわけじゃないんだよね。
例えば、語学を勉強するとき、幼い頃に習得しないとネイティブ並みにはなれないなんて言われているけど(『世界知』)、実際に勉強する上ではその知識は何の役にも立たないし、そんなの忘れてしまって勉強した方がよっぽどマシ。
2.
例えば、複数の『世界知』が提示されていて、どちらを選択すればいいのかわからない時、『生活知』とすりあわせることで、ある程度それが正しいのかどうか見ることが出来るのだと思う。
結局は、その知識を自分の生活の中で例を見つけて考えよう、ということだ。その『世界知』が日常生活と食い違っているのであれば、なんで食い違っているのか考えられる。それを突き詰めていけば、正しい選択が出来る可能性が高まると思う。
全ての場合に当てはまるのかはわからないけれども。
3.
結局は、聞いた話を自分の中に取り込んで考えられるか?ってことだよね。でも、その『世界知』があまりにも自分の生活から離れてしまっていては判断が難しい。「それってこういうこと?」っていう問題の置き換えをしながら、『世界知』と『生活知』を照らし合わせて考える必要があるのかもしれない。
それにしても、『生活知』ってスゴく曖昧で、人の経験によって全然違う。だから情報の選択の仕方は人それぞれだし、それをもとにした『自分の答え』もまた変わってくると思う。
日々をちゃんと『生活』して生きていくことが、情報をちゃんと判断する上で必要不可欠なのかもしれないですね。
コケ

↑千葉市緑区誉田に言った際に見つけた、きれいなコケの列