恐怖の研究番外編?真夏の恐怖体験スペシャル第三夜?

今日も高校時代のお話です。なんかこの番外編、高校の思い出話の場と化してる気が・・・気のせいか。
今回の話は多分結構いろんな人に話してる気がするんだけど、その人はごめんね。実際良多とかズンとザッキーは去年実際に問題のタンクも見てるしね?。
そう、今夜の舞台は地域の生活水を提供するタンクのお話です。
第一夜で話した通り、俺の通っていた那覇国際高校がある天久の米軍解放区は、県内でも屈指の激戦地になった場所で、ここで多くの人が亡くなった。で、その中でも伝説となったのが、国道330号線沿いにある小高い丘。
そこは戦闘があまりにも激しかったので、死者は大量に出るわ、発狂者も続出。そのため後に米軍からその恐ろしさを忘れないという意味も込めて(?)”シュガーローフ”と呼ばれるようになった。
米軍は、他にも特に激しかった激戦地にはお菓子の名前を付けている。俺のきおくが確かならば、確か沖縄本島にはそれが4カ所あって、開邦高校のあたりには”チョコレート・ドロップ”と呼ばれるところもあるそうだ。
で、話を”シュガーローフ”に戻すんだけど、この天久の開放地が開発され始めると、かなり最初の段階で建てられたのがこの給水タンクだった。
この給水タンクは、全体がすべて白でぬられてて、ドームのような屋根をしており、それを取り巻くよう外壁が建てられており、その外壁の上部は波をうった形になっている。
・・・・・
いわばドームを、片端が波形に切り取られた紙でくるんだような、そんな近代的な感じなんすよ(意味わかるかな・・・)
で、そこで幽霊が出るって話はやっぱ自然に湧いてくるわけ。
詳しい話は忘れたけど、まあとにかく人影が現れるという類いのことだった。しかし、霊感皆無の俺が行ってみてもそんなの見えるはずなく、無気味な気配すら感じない。逆にとても見晴らしがいい、すてきな場所だとさえ思った。実際今でもそう思う。
高校三年のある日・・・。第一夜でも登場した糸ちゃんが、そのドーム型の屋上に火が燃えているのを目撃した。
その火は、でもよく見ると、火ではなく、何か霊的なもののようだったそうだ。霊的な火と普通の火がどういう違いがあるのかは、俺は全然想像がつかないんだけど、まあとにかくそう思ったんだって。
で、さらによく見てみると、それはドーム型の屋上に突き刺さった棒が燃えているようにみえたそうだ。
どういうことなんだろう・・・。そのときは全くわからなかったんだって。
それから数ヶ月経った秋のこと。ちょうど第一夜の出来事があって、さとかちゃんは霊現象に夢中になってた。いろいろ霊体験について糸ちゃんと話してたんだけど、ある日その給水タンクの前を通った時、糸ちゃんが思い出したように、例の火のことをさとかちゃんに話した。
もちろんさとかちゃんにわかるはずがない・・・。
で、そのことを、今度はさとかちゃんが友人の・・・・じゃあ・・オッチーで・・・に話した。すると、オッチーは次第に心当たりがあるときに出すような、『・・・まさか』というテロップが入るような、そんな顔をした。
さとか「え・・オッチー、何か心当たりあるの・・・?」
オッチー「・・・え?いや、違うかもしれないんだけど・・」
さとか「なに?なに?いってよ!」
オッチー「・・・あのさ、あそこ、シュガーローフって言われてた激戦地だってことは知ってる?」
さとか「しってるよ」
オッチー「・・あたしの聞いた話だと、あそこは高台になってるから、攻撃の拠点にするには都合のいい場所だったらしいの。首里も近いからね」
さとか「うん」
オッチー「そのせいで、日本軍と米軍で激しい戦闘があって、何度もその丘の支配者が変わったわけ。米軍が取れば日本軍がまた奪い返し、さらにまた米軍が奪え返すみたいな・・・」
さとか「・・・」
オッチー「・・・でさ、あの丘にさ、米軍があの丘を奪った時、米軍が拠点作りのためにテントを張ったんだって。で、当然日本軍も反撃に出るわけじゃん。それである夜、日本軍が奇襲をかけて、多くの人が死んだんだって。・・・・どうやってかけたと思う・・?」
さとか「・・・え?、わかんない」
オッチー「・・・火の弓矢・・・・なんだって」
その話をさとかちゃんから聞いたとき、俺は心底ぞっとした。こんなことがあるのか・・・!!
糸ちゃんが見た、ドームに刺さった火のついた棒・・・。それが本当に火の弓矢だったのか誰もわからないし、単なる見間違いかもしれない。でもすごいと思った。これは怖いというよりも不思議な感じがする。世の中は不思議なことでいっぱいなのだ。
昨日、ちゃんぷる関係の友人の家に、裕一郎と一緒に飲みに行ったら、なんと”さとかちゃん”がいて、本当に驚いた。ちゃんぷるの友人と、俺と”さとかちゃん”は全く高校も大学も違うのにね?。
で、そこで、”さとかちゃん”からかなり恐ろしい体験談を聞いたので、またいつかこの『恐怖の研究シリーズ』で載せたいと思います。ちなみに霊的なものではありません。