恐怖の研究番外編?真夏の恐怖(?)体験スペシャル第一夜?

さあ、本格的な夏になって参りましたね?。暑い暑い今夜は、俺の周りの周り(つまり俺は直接体験していない)でおきた、不思議な出来事を少しづつ公開したいと思います。
うぎゃ??????!!!!
はじめに、沖縄の幽霊について。
俺の地元沖縄は、言わずと知れた太平洋戦争時の激戦地で、当時の住人の3分に1が戦死するというとんでもない悲劇に見回れた場所だ。そのためだろうか、兵隊の幽霊にまつわる話が各地で聞かれるし、その幽霊の人数(?)も、全国的にも屈指の量を誇っているそうだ。
例えば、沖縄で一番有名な国際通り。
俺とかなんにも霊感がない人には普通の通りなんだが(俺はむしろヤンキーが怖かった)、強い人からしてみればとんでもないところらしい。
まず、血の匂いがするんだって。
そして、手とかがない人が観光客に混じってうろうろしていたり、ある地元で超有名な兵隊長の幽霊が『お前ら見えてるんだろう!』と絶叫しながら徘徊しているそうだ。さらにその通りのOPAでは、ビルから飛び降りてはまた登りまた飛び降りるということを延々と続ける幽霊もいるそうだ。
また、ある米軍基地(キャンプキンザー?)のゲートでは、真夜中に兵隊が警備で立っていると、どこからともなく黒人の兵隊の幽霊が現れて、タバコの火を借りてきえていくそうだ。
外人の幽霊が多いというのも、沖縄の幽霊の特徴と言えそうだ。
前置きが長くなっちゃったんだけど、うちの出身校の那覇国際高校は、沖縄で屈指の激戦区
に建てられた高校だった。高校が建設されるまでは、その一帯(天久と言う)は米軍基地の跡地で、那覇市のど真中なのにも関わらずなんにもないただの原っぱだった。
で、そんな激戦区だっただけに多くの戦死者が出たわけで、学校ではそのとき死んだんじゃないかって思われる霊の目撃談が多く聞かれた。
例えば、図書館わきの狭い通路。
そこには、掃除用具置きのロッカーが一台ぽつんとおかれているんだけど、見える人によれば、かなりの確率で、そのロッカーの横に兵隊の幽霊がうつむいて立っているそうだ。
で、俺の友達で霊感全くゼロの女(ここでは『落合さとか』ということで)が、その霊感が強い女の人(じゃあ・・『糸山真希子』で)に、もしまたその幽霊が現れたら知らせてくれとお願いしたんだって。
糸ちゃん「でも幽霊に、あたしが見えるってバレたらヤバいんだよ」
さとかちゃん「じゃあ、何か合図を考えよう」
物理の時間。
高校の物理教室は、図書館横の通路とロビーがいっぺんに見渡せる、ナイスな場所に位置している。
俺はこの頃将来のことにやる気をすべて失っていて、勉強もなんにもせずに隣の友人とおしゃべりをしていた。すると、前方から『ティッシュペーパー!ティッシュペーパー!!』と叫ぶ声がした。見ると糸ちゃんだ。糸ちゃんは少しのことでもオーバーなリアクションをすることで有名だったので、俺はまたかよとあきれてしまった。
でも、実はこの『ティッシュペーパー』が、幽霊出現の合図だったんだよね。
糸ちゃんの隣に座っていたさとかちゃんは驚いて、目を凝らして通路にある清掃用具入れの横を凝視した。なんにも見えない・・・。
さとかちゃん「ねえ?どこ?どこ?なんにも見えないよ?」
糸ちゃん「・・・もういないよ」
さとかちゃん「どこにいたの?兵隊の幽霊だった?」
糸ちゃん「うんん・・・。ちがった。」
さとかちゃん「なに?じゃあなんなの?」
糸ちゃん「ロビーの柱のところにいた。清掃用具置き場の隣じゃなくて・・・。子供が。防空頭巾をつけて・・。うつむいてたってて・・・」
子供までさまようなんて・・・なんか悲しいよな。
てか、なんでティッシュペーパーなんだろう