馬鹿が四人、船橋へ

昨日、『あいつ、またさぼってブログ書いてないぜ・・・』とか思った人へ・・・
ダーーーー—(辛いことを思い出して涙を流す音)
聞いてくださいよ!昨日全く持ってひどい目にあって、ブログ書くどころじゃなかったんすよ!!
・・・・そう、それは柏からの帰りの話・・・。
昨日、俺はズンとザッキーと良多と一緒に柏に用事に行った。で、ついでに酒を飲んでほろ酔い気分で10時頃(?)、東武野田線に乗り込む。ここから29分かけて、終点の船橋に向かい、そこから総武線に乗りかえるのだ。
電車の中では『今日はハワイがキーワードだったな』とか、へんちくりんな話をしていた。すると、柏から新柏、そして増尾、さらにどんどん進んでいくうちに、酒のせいか、はたまた疲れのせいか、一人、また一人と眠りのふちに沈んでいくのであった。
俺もその例外でははかった。俺も心地よい眠気に誘われ、金属の手すりに寄りかかりながら熟睡モードにはいっていった。
どれぐらいしただろうか・・・・・。
俺はいきなりズンに叩き起こされて目が覚めた。
なんだ、もう船橋に着いたのかと思って立ち上がったが、どうも様子がおかしい。
なんか、良多が慌てふためいているし、ザッキーは電車から出て、あたりをきょろきょろしている・・・。
俺「?どうしたの?」
その瞬間だった。いきなりベルと同時に電車のドアが閉まり始めた。ザッキーは間に合わなかった。
その時のザッキーの表情と言ったら!!
いつものニコニコ顔に、驚きと戸惑いの色が混ざり込んで、顔面の筋肉が混乱して引きつったような、絶望的な表情をしていた!
良多「ざっきぃいいい!!」
俺は寝起きで、一体何が起きているのかわからない。
良多「とにかく次の駅で降りよう」
電車はすぐに次の新柏駅に滑り込んだ。
・・・・・・ん?新柏・・・?
あれ・・?新柏って、とっくに通りすぎたんじゃなかったっけ?っていうか柏の隣の駅じゃん・・・・・。
・・・・・・・・・・・・まさか!?
そのまさかであった。なんと俺たち4人はいったん新橋まで行ったのに、四人とも熟睡していたので、誰も気付かないうちに再び電車が柏に出発してしまって、ここまで戻っててきてしまったようなのだ。・・・なんじゃそりゃ・・。
電車を見ると、今の時間はもう途中の六実駅までの電車しかない。とりあえず俺と良多とズンの三人は六実駅まで戻り、ザッキーと合流した。
今から西千葉駅に戻るには、船橋で一時一分発の終電に乗るしかない。そのためには、一刻も早くタクシーを捕まえて、船橋に向かうしかない。
しかし、遂にタクシーは捕まらなかった・・・。俺たち4人はどこかのカラオケかそんなところで、始発まで時間をつぶすしかなかった。
良多「じゃあ、この六実駅周辺を散策しよう!」
しかし、行けども行けどもカラオケや満喫などどこにもない。ここは明らかに田舎だった。あるとしたら『スナック綾』ぐらい・・・。
で、ミニストップで買ったカップ麺をすすりながら、今後の方針の会議が開かれた。俺と良多はどっかの公園で野宿しようぜって話になった。ザッキーはその提案にやや難色を示したが、ズンははっきり嫌がった。
ズン「だって俺、シティーボーイなんだも?ん」
なんじゃそりゃ!
ザッキー「とりあえず、歩いて船橋に向かおうよ。途中で寝る場所があるかもしれないし、遠ざかっても意味ないでしょ」
確かに。結局その案に決まり、徒歩で船橋まで歩き出すことになった。線路沿いを歩けばいつか船橋にたどり着けるだろう・・・。・・・すると
ズン「線路の上歩きたくね?」
六実駅の近くの踏切から、四人は線路の上を歩き出した。この線路の先には、明らかに船橋がある。遥かなる船橋・・・そこまでの第一歩が遂に始まった。
線路の上を四人で、歩いているのだから、当然あの光景が浮かんでくる・・・・。
ズンが『スタンド・バイ・ミー』を歌いだした。
他の三人も歌おうとしたが、サビの部分しかわからなくて、その他の部分はハナウタだけ。サビの部分だけ何故か盛り上がる。なんて情けない合唱・・・・。
しばらく歩いていて、次の駅が見えてきた。
しかし、なんか電気がついている。このまま突っ切っていいのだろうか・・?
「案外大丈夫なんじゃね?」
しかし、良く耳を澄まして見ると、”しゃあ、しゃあ”と得体の知れない音が聞こえてきた。
恐れおののいた俺たちは、線路沿いにある階段で線路から脱出・・・。
線路は高いコンクリートの壁に囲まれていたので、階段を上って出るまで周りの様子はわからなかったのだが、出てみると、さっきまでの田舎とは一変して、新開発の土地になっていた。巨大なジャスコの明かりが、こんな時間なのにも関わらずついている。なんか変な気分。
後は線路沿いと思われる道をひたすら歩いて船橋を目指した。この頃、ズンは明らかに疲労困憊だった。このままだと歩きながら寝そうな勢いだ。
途中、セブンイレブンを発見。そこでひとまず休む。1.5時間ぐらい歩いただろうか。
ドリンクを飲みながら一休みをする一行・・・。眠い。自業自得とはいえ、こんなことになるなんて・・・。でもなんか楽しいぜ!
ズン「もう疲れたぁぁ。もうタクシーで帰ろうぜ・・だって俺シティーボーイだもん」
なにいってんだっ!!
ズン「俺、明日レポートもあるしバイトもあるんだぜ」
良多「そんなの気合いでなんとかしなよ?、俺は絶対タクシーで金払いたくない」
ザッキー「僕も歩きたいよ。歩くのたのしいよ」
ズンは皆にめちゃくちゃ言われ、また歩き出すことに。
タクシーが、何台か一行の横を通り過ぎていく・・・。
道はまた田舎の道に戻り、竹やぶだの、墓地だの、何やら不気味なところにさしかかった。
ズンが明らかに遅れだしている。良多がズンに着いて歩くようになっていった。
だんだん俺もズンがあわれに思えてきた。だって、あいつ西千葉に帰れても、寝ずにレポートやらなきゃいけないし、さらに12時から夜の11時までバイトだ。
は!考えてみれば、あいつ昨日サテライトの5部のせいで、あんまり寝てないんだった・・・!
あいつホントにしんどいじゃん・・!しかもそれを今まで皆に認めてもらえなかったなんて・・!・・・でもそんな不幸な姿がなぜかズンに似合って見えるから不思議だよね。
俺はそれでも歩いていた。しばらくして、良多の提案で、やっぱりタクシーを拾うことを決意。
しかし、タクシーが来ない・・。
ヒッチハイクをしながらタクシーを待つことに。でも誰も泊まってくれない。こんな夜中に4人のために泊まる方が気違いだろう。
それからさらにずいぶん長い間歩き続けた。こんな田舎だから、タクシーがくるのかどうかも疑問だった。だって竹やぶだぜ!?墓地だぜ!?人間以外のものが乗り込んできそうな環境に、普通タクシーとおるか?俺たちは、ただ黙って歩き続けるしかなかった。
そしてどれぐらいたったか。ようやくタクシーを捕まえた。長い道のりだった・・・・。
船橋の漫喫で朝を迎えることにした。俺は実はこんな漫喫は初めて。俺が知ってる漫喫は5年前に行ったみみっちいものでしかなかったから、とにかく最新設備の漫喫は初めて。
てか個室って何よ!
インターネットもある!!
なにぃ!?ジュースが飲みほーだって!!?
この感動を一刻も早く怪文書読者に伝えたい!ネットを開くと、・・あれ?管理者ページにいけないぞ・・・?
書けない!書けない!!
結局ムッシュのブログよんで赤面して、安らかな眠りについたのでした。
ああ、これ書くのも疲れた・・・