地震にまつわるエトセトラ

今日は昼から西千葉のドトールに陣取って、今度の課題のアイディアを練っていた。
今回の課題は、広場に面したオープンカフェのテーブルとか家具のデザイン。この課題に関して、俺は昨日かなり自信を持って先生に見せにいったところ、『お前は固定概念にとらわれ過ぎだ』と一蹴された。
先生「もっと既存をぶちこわしていいから、一歩一歩丁寧に考えてこい」
先生にいろいろ指摘されて、「確かに、確かに・・・」とうなずくこと数回・・俺の課題考察は振り出しに戻された。
しかし、固定概念・・これはなかなか厄介なものである。どうやって、打ち破っていくのか・・・。まるで俺の周りを取り巻く見えない膜のようだ。
とりあえず今のオープンカフェの欠点をアブりだし、それを解決していくことから始めよう・・・。オープンカフェなんて近くにないぜってたかをくくった俺は、頭の中でいろいろ短所をあげていく・・・
だいたい、オープンカフェなんて、暑くって座ってられない。そんなところにいるぐらいだったら、クーラーががんがん効いた店内にいた方がましだ。それに人目も気になるだろう・・・・。この二つを解決するのが 重要なのに違いない・・・。
しかし、オープンカフェで暑さ対策なんてどうするんだよ・・・。コーヒーを飲んでも全然解決策が思い浮かばない。
そこで、こんな狭いコーヒーショップを抜け出して、千葉に向かうことにした。パルコの本屋にいい雑誌とかあって、いい解決策のヒントでもあるんじゃないのと思ったからだ。
ところが、パルコの隣の中央公園を見てみると・・・。
あれ?オープンカフェありますやん!
なんと中央公園に期間限定のオープンカフェが開いてあるのである。皆知ってた?
で、実際座ってみることにした。
まず・・・暑くなんかない・・・。
この日はたまたま涼しい日だったで、この点に関する調査はできなかった。
で、思ったんだけど、一年で暑い日ってどれぐらいあるのかね?暑さ対策に特化したオープンカフェを考慮する必要性があるのか次第に疑問に思えてきた。
さらに、さっき考えたもう一つの欠点である、人目が気になるという点・・・。
はっきしいって、全然気にならなかった。これは明らかに見当違いのような気がした。例えば、女性なら大食いしているのを他人に見られるのはいやだろうと思うが、でもカフェにそんなに大量のメニューがあるとも思えないしな・・。
こりゃまずい・・・。なにに着目したらいいんだろう・・。俺の課題の自信が揺らいで来た・・。
困った俺はパルコの本屋に向かった。
神様!何か俺にヒントを与えるような本がありますように・・・!
すると目に留まった本があった。
『男:モテる男はここが違う』
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・気になる
おーい、気になるよな?!?俺だけじゃないよな?!?
てか、ヒントっつても完全に課題に関係ないヒントなんですけど・・・!
俺はちょっとこれを読むのが恥ずかしかったので、いったん通り過ぎたが、Uターンして、あたりを慎重に見渡した。
よし・・・誰もいない。
こんなところをサークルの誰かに見つかってみろ・・・あっという間に変な噂が流れまくりだぞ。そして恥ずかしい俺は日本を抜け出し、ヒマラヤの麓のどっかの寂れた村で寂しい隠居生活を一生送ることになるんだ。
で、俺は読みだした。すると、俺の今までの数々の失敗に、俺がどういう点に気付いてなかったのかとか、どういう点が駄目だったのかとかが、ズバ!ズバッ!!と指摘されていて、めまいを覚えた。
うう・・
いま、揺れてる・・。俺の根底が大きくぐらついてる・・・!!
その時だった。
ゴゴゴゴ・・・・・
あれ・・?ホントに揺れてるぞ・・・!!!!
俺は本棚に体重をのせて、体の安定を図った。店員も客もみな天井を見上げ、悲鳴を上げるものもいた。
震度5の地震・・。俺の体験したことのない強い揺れ・・・。
マジビビる・・!すごいタイミング!
マジすごい!!
何がすごいかって、この地震の揺れは、今度の課題に対する自信と、男としての自信の揺れとうまく掛けられてるんだなあ、すごいなあ、と一人で感心。
・・・・・アホ