そしてアイツは旅に出た

一人暮らしに戻りました。先週の金曜日、同居人は遂に一人暮らしを始めたのです。
同居人のやーぼーは高校の友達。そして、最も仲のいいグループの一人。そんな彼との二人暮らしは二ヶ月にも及んだ。
俺んちは過結構狭いんで、二人一緒のときはプライベートなんか皆無。もちろん寝る場所を仕切るドアなんて無い。アイツはロフトで寝泊まりしていたので、いつでも俺を見下ろせる位置にいる。寝言や独り言とかもダイレクトに聞かれてしまうので大変恥ずかしい・・。
やーぼーは今年琉球大学を卒業して、雑誌編集の仕事に就くために、就活と出版社のバイトを探しにやってきた。
本当は東京で一人暮らししたいところなんだけど、お金が足りないので、俺んちで最初の一ヶ月を過ごしてお金を貯めることになったのだ(二ヶ月に延長になったけど)。
で、どんな生活だったかと言うと・・・
別に喧嘩していたわけじゃないけど、あまり会話はしなかった。お互いそれぞれ課題や履歴書、ネットに夢中になっていた。それがかえってお互い適度な領域を保ち続けた原因だったのかもしれない。
洗濯はだいたいやーぼー。時々飯も作ってくれた(これがうまい)。部屋は俺が片付けることが多かった。
考えてみると、朝の会話がウケる。やーぼ?が派遣のバイトに行く時・・・。
やーぼー「じゃ、俺行ってくる」
俺   「あ、いってらっしゃい。今日何時に帰るの?」
やーぼー「七時ぐらいだと思う」
俺   「夕飯はどうする?」
やーぼー「あー、家で食べるからご飯炊いといて」
俺   「おっけー!がんばってね!」
夫婦かよ!
隣とかどう思ってたのかな?後藤さんに聞いてみたら、俺が二人暮らしのことを知ってたから大丈夫だったけど。
先週の金曜日やーぼーは東京の船堀に引っ越した。二ヶ月以上つづいた同居生活も遂に終わりを迎えたんだ。
その夜ユウイチロウとカネシを呼んで軽い飲み会を開いたんだけど、久しぶりに皆集まるとやっぱり楽しいものじゃ。友人の新しい門出に立ち会えたのは素直に嬉しい。
別に寂しいとか無いんだけど、時々ふと、『あ、いないんだっけ』と思う瞬間がある。今日もそれがあった.
なんか、『うしおととら』のラストみたいだと思った。