エコストリートファニチャーの結末

今回は昨日の内容です。
昨日、遂に今までさんざん悩まされ続けていたエコストリートファニチャーの最終プレゼン日を迎えることになった。
このブログをずっと見て来た人なら、『え!?まだやってんの!?』って思うかもしれない・・・。ゴールデンウィーク前から始まったこの課題は、5/17、5/18(『柏よぼよぼ旅行』と『原宿だらだら旅行記』)、さらに5/29(『川を巡る小旅行』)にも登場した。
なぜこんなにこの課題は長いのか?それは東京デザイナーズウィークに応募するためだ。出品するためにはもちろん質が高く、奇抜な発想のやつを出さなければ行けない。そこで、多くの時間をかけて優秀な作品を作り上げて、さらに学内審査で10人選んで出品することになっている。
つまりこの授業は、ハードな課題であると同時に、ビッグなイベントでもあるのだ。
で、それは昨日までつづいていたのです。
二週間前は中間プレゼンをやった。
俺は直前の直前までなんにも思い浮かばなかったので、とりあえず組み立てやすい金属製のベンチを強引に考えてプレゼンしたら、先生にめちゃくちゃ言われてゴーッって凹んだ。
ちなみに、この授業は俺の行きたい研究室に直結する授業だっただけにそのへこみはでかかった。
なんとかビビらせるのを作らなければ・・・!
それから二週間、俺はズケッチブックとにらめっこして、アイディアを頭のチューブからひねり出そうとしたんだけど何も思い浮かばず、直前の3日間はろくに寝ずに考えたが、なんにも浮かばない。
 
そして日付が変わり、7/1の朝の闇が白んで来た。最終プレゼン当日である。このプレゼンには模型も持っていかなければならない。
でも、まだどんな形にするのか、それ以前にどんなコンセプトで行くのかさえ決まっていない・・・・。なにやってんだよ俺!!
完全に負けモードのペース。
いつものように高波に巻き込まれ、こんなにもがいている。でも今回はもがいても、這い出ることは出来ないかもしれない・・・・。だって、その時で既に6時を回っていた。授業は三時十五分から。この間にデザインを考え、A2のプレゼンボードを作り、さらに模型まで作らなきゃならない。
・・・・・・・・・・
むがーーーー!!!!
絶対無理だ!!!!!!!
出来るわけが無い!だって、デザインゴールデンウィークから考えてまだ出てないんだぜ!それをたかが数時間でプレゼン道具を全部揃えることなど出来るはずが無い!
ところが・・・
最近の俺の口癖は、『世の中、ホント解らないことだらけだ』である。
6時55分、なんと俺に神が舞い降りて来たのだ!!!!
神はここにいたん(以下省略)
書くと長くなるんだけど、そのアイディアとは再生紙を使ったイスで、座るとケツが締め付けられて、ユーザーが困るというやつ。でもそれにはちゃんとした意図があって?・・・って感じ。
はっきしいってギャグ。
俺はその瞬間から猛烈に絵を書き、パソコンをいじくってA2プレゼンボードを完成させた後、談話室で模型を作り始めた。時計を見ると既に三時半。
悪戦苦闘して5時近くに小学生の工作みたいなやつが完成。
その時点で出来上がったA2ボードと模型を見て愕然とした。
俺本気でこんな手抜き作品を出そうとしているのか?
行きたい研究室がかかっているんだぜ?
泣きそうな顔で、一時間半おくれ(授業は135分)で教室に入る。
皆モックかなりヤバい。
で、おくれて来たということもあって、俺がプレゼンのおおとりをやった。
マジでこんなのプレゼンすんの?とか思いながらとりあえずメモ帳にまとめた原稿をもとにプレゼン開始。
すると皆笑い出した!ウケてるのか!?笑われてるのか?
手応えがあるのか無いのかよくわからんモードで席に着いて、デザイナーズウィークに出品されるべき人を投票用紙に書き込み、
先生に渡した。すると先生が俺に聞いてきた。
「ちゃんと自分の番号書いたか?」
「?いいえ」
「あの作品ホントにくだらないけど、僕はもしかしたら(デザイナーズウィークに)行けるんじゃないかと思う」
ええ!?嘘でしょ!?
でも周りの院生にもそう見えたらしい。
「ヤバい!俺傑作作っちゃったよ!!」
単純な俺はチャリをこぎながら奇声を発した。
こんな素晴らしい日は無いと思った。
夜は同居人の移転記念パーティーで飲んだくれ、翌日サッカー、
その後TOEIC、で、『ムーランルージュ』を家で見て今に至る。
『ムーランルージュ』・・・マジよかった・・・