ともしび祭り

寝ても寝たりない・・・。体がだるい。何だろこれは。
最近糸ちゃんに会うたんびに、マーシー大丈夫?元気ないの?って言われる。もう糸ちゃんに癒されまくりだよ・・・。ほんと感謝だよ。まるでおふくろみたい。まさにグレートマザー・・・
多分ビタミン不足だって元同居人のヤーボーが言ってたんだけど、多分そうなんだろうな。
栄養を採らなきゃと思った俺は、チャリに乗ってオーケーマートへ。で、店内に入るも、財布が空っぽだということを思いだして、ATMまで戻る。たしか、残金700円が残っていたはずだ・・。
で、引き落とし額700円とインプット。
『残金が足りないため、お取引できません。』
なにぃ!?
え?700円じゃなかったっけ!?完全に謎に包まれた俺は今度は500円をインプット。
すると今度はちゃんと出た。そして、画面に出た残高などの表示を見るとなぞが解けた。
手数料。正確には残金は750円だったんだけど、俺が700円引き出そうとすると手数料105円が発生してしまい、結果引き出せなくなっていたのだ。な?んだ。
で、俺は今500円を引き落としたので、残りの残金は750-540-105=145円。これだけあるなら、またパスタ麺でも買えるぞ!
・・・・・・・はっ!
違う!バカだ!今度またお金を下ろそうとしたら、145-105(手数料)で、たった四十円しか引き出せないぞ!40円て、うまい棒4本だぞ!それ以外、買えるのが思い浮かばないぞ!
なんで、残高照会をした後お金を引き出さなかったんだろう・・・。おかげで105円の損だ。105円あれば、カップ麺や、ニンニク、かいわれ大根、ニンジン、その他諸々が買えるんだぞ!足りてなビタミンを補う飲み物だって買えるんだぞ!
結局OKマートで買えるものだけ買った。
で、帰る途中・・・。
どこからともなく、祭りの太鼓の音が聞こえる・・・。俺は右耳が聞こえないから、いつも音はどこからともなく聞こえてくるわけで、今回もどこから聞こえてくるのかわからない。
すると、小学校の近くの小さな小道に人ごみが・・・。よく見ると祭りの装飾がされている(早く気付けよ)・・・。
行ってみると、子供たちが、ハッピ(?)みたいなやつを着て、勇ましく太鼓を叩いている!
聞いてみると、今日は『ともしび祭り』という祭りの日なんだって。
考えてみれば、毎年この時期、祭りかなんかやってたや。いつもサテライトや課題で死んでたんだけど、今日は余裕があったので、いろいろ観察することにした。
まず、この細々とした祭りの雰囲気が気に入った!
本当に地域の祭りっていう感じがして、とても雰囲気がいい。子供たちもとっても生き生きとしていて、とてもいい印象を受けた。『ともしび』っていうネーミングも、地域のささやかな祭りって感じがしてとてもいいかんじ。っていうか、いい名前じゃないか!
だいたい俺の地元の那覇市の祭りはどうも観光客を意識したっぽい祭りが多くて嫌だった。
国際通りという、沖縄一有名な通りでは、毎年エイサーを踊るお祭りみたいなものがあるんだけど、本土の人への見せ物のような感じがして好きではなかった。
地域のお祭りもあるんだけど、何故か縁がなかったな・・。小学校とか、団地祭りとかにはしょっちゅう行ったけど、地域の祭りという感じはしなかった。ただ出店がたくさんあって、綿アメを買いに行く感じ。那覇市はこうした地域のつながりがとても弱い印象があって、そう意味では、他の沖縄の地域の人の話を聞いて、那覇市に生まれて損したという気分になったこともあった。
家に帰って、脚本を練った後映像班に取りかかろうと思ったんだけど、体のだるさがとれずまた寝る。
起きたら8時になっていた。
俺はチャリに乗って小学校に向かった。盆踊りが始まっている。
俺は最近目がなんかヤバくてずっと眼鏡になってるんだけど、その眼鏡の傷に祭りの光が乱反射したのか、白くスモークを焚かれたように見えて、なんか神秘的に見えた。
とりあえず、余った50円という大金を払って綿アメを購入。祭りはやっぱこれっしょ!
一本一本丁寧に綿アメを割り箸に巻き付けていくので、結構時間がかかる。途中でガキンチョに割り込まれたけど、ここは子供の王国だから笑って許すしかない。
すごいいい気分。祭りはやっぱいい!
一人でグランドの片隅に座って、綿アメをほおばった。高い湿度で、あっという間に周りがドロドロに溶けてきたので急いで食べ終えた。
帰りに、自転車を駐輪所から出そうとすると・・・
「おじさんおじさん!」
かわいい女の子達(小学生)が四人ぐらいで誰かを呼ぶ声がする・・。あんまり呼ぶんで、早く返事してやれよと思ったら・・・・・俺のことかよ!おじさんショックだよ!
「おじさんこれとって!」
浴衣姿の子供たちが指差したのは、看板の上に張り付いたゴム状のおもちゃ。人の手の形をしていて、投げつけるとベッチャって張り付くやつだ。
少女たちにとっては高いのかも知れないけど、おじさんの俺にとってはお易い御用の高さ。手をのばして楽々とってあげた。
「ありがとう!」
子供に感謝されるのってこんなに嬉しいもんなんだ!
なんかとっても癒された気分になって、チャリで家路についたのでした。