玄関を開けるかあけないか

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うちの家はマンションの三階にあるんだけど、風通しがそんなに良くない。窓を全開にしても、扇風機をまわしても、風が入らなくて汗まみれ。やはり窓を一箇所しかあけていないのが原因。
でも、実はこの問題は玄関を開けると一気に解決する。玄関と窓が2カ所開くことで、風通しが良くなってかなり涼しくなる。ところが、玄関のドアがちょうどマンションの階段の正面にあって、同じ階の住人の大半が、僕の玄関の前を頻繁に通る。これでは玄関の外が気になって、なかなか落ち着けない。さらに、階段の近くにはエレベーターがあって、部屋の中からでもエレベーターを待っている人がチラチラ見えてしまうからたまらない。
それならということで、たとえば玄関先に簾をたらして、外から部屋の中を覗けないようにしたとする。すると今度は犯罪が怖くなる。特に僕の部屋の場合は、ドアを開ければすぐ階段なので逃げやすい。だから比較的犯罪者に狙われやすい位置にあると思う。ドアにキーチェーンを掛けていたとしても、ニッパーか何かで切られてしまうかもしれない。切っている様子も簾が邪魔して見えないだろう。玄関を開けっ放しにするのはやはり怖い。
それでいろいろ迷ったんだけど、やっぱり玄関のドアは開ける事にした。やはり暑さには勝てないからだ。特に暑い日なんか、部屋の空気が対流かなんかでうねっている様に見える。汗で目がしみるし、腕をかくと消しゴムのカスみたいなやつがボロボロ出てくる。熱中症にならなよう大量に水を飲むが、おかげで滝のように汗をかくし、頻繁に尿意をもよおして、とてもじゃないけど仕事にならん。
そして、玄関を開けたときの涼しさを知ってしまった以上、もう後戻りは出来ない。
ところが、先日、防犯の最後の砦だったキーチェーンがぶっ壊れた。レール部がドアからはずれてしまったのだ。レール部をドアに取付けるためのネジの穴がバカになってしまい、ネジがスポスポ取れるようになった。これは俺の手ではどうすることも出来ない。奥の手として、ドアノブに針金を引っ掛けることにした。強度なんて無視の強硬策。戦争時の機関銃に対する竹のやり。空襲に対するわらの零戦と一緒。
もし我が家がニュースになったら、あとは頼む。