ウークイ

沖縄では木曜日から土曜日までお盆だった。

初日は「ウンケイ(おむかえ)」、中日、そして最終日の「ウークイ(おおくり)」という。中日はそのまんま「なかび」といって、特にひねりも何もなかったはず。

この期間は「道ジュネー」というエイサーの一団が練り歩く様子がみられたりする。今年は近所の公園に夜、エイサーの一団が来た。

 

僕たちは一昨年父方の祖父がなくなったので、祖父の家で二回目のお盆を迎えることになった(それまでは母方の祖父母の家で集まっていた)。昨年からいきなりお盆の行事を主催することになり、いまだに、みんなお盆には不慣れだったので、主に母がしきたりの本を読みながら手取り足取りで行事を行った。

初日のウンケイに玄関を開けて死者をお迎えし、最終日のウークイまで、死者とともに過ごす。

 

 

ウークイの夜には死者を玄関からお送りする。

死者を送る際、簡単な儀式をする。まず、ウチカビという紙を燃やす。これはあの世のお金と言われていて、先祖があの世への旅路の途中で使うお金なのだとか。

 

つぎに仏壇に供えていたものをすべて玄関に移動し、パイナップルの葉っぱ、ガンシナ(祖先がおみやげをあの世に持って帰る時に使う道具)、花などを、あの世へのおみやげをクワズイモの葉っぱの中にくるんで玄関先に置く。ちなみにクワイズイモの葉っぱは庭先で取ったものだ。

 

普段関東での生活に慣れていたので、こういう神秘的な儀式がいつになく新鮮に感じた。

というわけで今週もよろしくお願いします。

今週は一週間沖縄にいます。