坂口恭平のぷちファンになった / ツイッターで人間関係に悶える

1.

最近ボクの中でも坂口恭平が熱くなりつつある。ちょっと前に「独立国家のつくりかた」っていう危ないタイトルの本を講談社の新書で出しているんだけど、これが、めっちゃくちゃおもしろい。といってもまだ50ページほど残っているからこの人はどうだ、とは言えないけど、とりあえず、右とか左といった政治の話ではない。そうではなくて、生き方の話。

この人は大学の時、あるホームレスと出会った。その人は、ゴミをいろんな形で再利用して、素晴らしい家を作り上げていた。ただダンボールを組み合わせるのではなく、ソーラーパネルを取り付けて発電もできるし、防犯設備の整った窓も自作で取り付けていた。これはもはや立派な家と言えた。さらに水とトイレは近所の公演で済ませ、風呂は週に一度銭湯へ。ほぼ0円で、日々を普通に生活している。その事実に衝撃を受け、家とは何か、お金とは何か、と考えるようになった。

今の世の中の常識を疑って、徹底的に考える。それが坂口恭平の最大の魅力だ。自分独自の経済も考えだし、家のあり方、お金のあり方、国のあり方、そして人生のあり方、いろんなことを一から考えなおして、実践に移す。読んでいていちいち、目からウロコ。こんな人がいるのかと衝撃を受けて、目がうるうるするほどだった。もうすでにファン。今後どうなるのかすごく楽しみ。

2.
全然関係ないけど、最近ツイッターを見てて、人と人の関係性を感じて興奮することが多い。例えばお笑い芸人の水道橋博士をフォローしているんだけど、彼がものすごい坂口恭平のファンらしい。ツイッターの中で、彼のことを天才だ狂人だと言って、何度もつぶやいている。水道橋博士の方がぜんぜん歳上なのに、この熱心なファンっぷりを見るのがなぜか気持ちいい。そういえば彼はビートたけしを崇拝して追っかけをしたのが芸人になるきっかけとなった。同じ匂いを感じているのかと思うと胸が熱くなる。

同じく興奮してしまう関係が橋下市長と経済学者の池田信夫(二人の主張していることが好きか嫌いかは別にして)。二人は原発問題や消費税増税問題で凄まじいバトルをツイッター上で繰り広げてものすごかったけど、初めは全否定だった橋下市長がある段階から池田さんを認める発言をし始め、池田信夫の方も普段は皮肉を言っているくせに、ところどころで「でも応援してる」的な発言を挟み込んでくるので、うおおお!!となる。「ツンデレとはこういうことか!」と叫びたくなるね。あるいは殴り合いの後に「おめーつえーじゃん」と言い合う番長のような。べつにBLファンじゃあないよ。