M or D

僕はよく無意識で行動する。だから行動が論理的でないことが多い。気がついたら行動をしていて、あとでなんでこんなことをしたのか解釈したりする。

小雨の日は、あまり傘をささない。理由はとくにない。でもあえて挙げてみる。

  • まず、僕は多少服が濡れても、あまり気にならない。
  • 傘をさすと、風がうざくて、つねに傘の向きに気を配らなきゃならない。
  • 小雨だと、傘をさしても 、パラパラとした心地よい音があまり鳴らないので損した気分になる。
  • 傘を持つと片手がふさがる。
  • 雨に濡れるのって、ちょっとかっこいい?なんて心のどこかで思っている。

正直どれも当てはまる気がするが、一番最初の「服が濡れても気にならない」って要因が、決定的だと思う。

多少の不便をあまり気にしないクセ。不具合を無意識的に受け入れているところがある。その不具合はだいたい自分の体への負担などだ。パソコンの動きが遅くなるなどなら我慢できなくなるけど、濡れる、歩く、重いものを持つなどの体への負担は、あまり気にならなかったりする(もちろん限度はあるけど)。マゾなのか?それとも鈍感?

小学校の時は、ランドセルに全教科を入れて通学していた。それは、全てカバンに放り込んでいたら忘れ物することはないだろう、という思考からきていたんだけど、おかげで毎日信じられないほど重い荷物を背負っていた。でも、それを自然に受け入れている自分がいた。
僕はめんどくさがりやで、なるべく楽したいと思っているんだけど、どの点で楽をしたいのか、その選択の基準がいつもおかしい。明日の準備をする手間よりも、重い荷物を持つという選択って、どうなんだろう。
だから、より便利なものや効率を考えるデザイナーは、僕には向いていないなーって思ってイラストレーターに転向したわけです。

なんでこんなこと書いているのかというと、今日、雨の新宿を、傘を持っているにもかかわらず、ささないで歩き続けていたことに、目的地に着いて初めて気がついたから。

恐るべきMorD。