雨の中で花見で木登り

昨日泊まりにきた山内真と、午前中花見をした。今日は朝から雨。でも、小雨で葉っぱがパラパラ落ちて、それはそれでとってもきれいだった。僕らは西千葉公園のあずまやに坐って、厚めのピザを頬張って、香港や中国の話、友人らの話、今後の話をした。

途中、僕に仕事が入ったので1時間ちょっとで終わることにした。帰る間際、真がどうしてもさくらの木に登りたい、その様子をビデオで撮ってほしいと言い出した。上着を脱ぎ、海をめがけて走る子供のようにダッシュで木に飛びついたのだけど、雨で木の表面がすべるのか、足を豪快に踏み外し、ふがふがいいながら地面に着地した。なかなか登れない。他の木を試すも結果は同じ。それでついに「無理です」と敗北宣言を出し、アラサーの木登りはあっけなく終わった。

ところが、帰り道、まだ小さい、柳のように枝が垂れ下がったさくらを見つけ、これに登るから写真を撮ってと言い出した。

そして、ついに真は木に登った。それはあっけない勝利だった。地上からたった1mほどしかないところに登っての勝利。でも、それは勝利に違いなかった。

勝利の笑顔を振りまく真。僕は、満ちあふれた真の笑顔に向かって、何度もシャッターを切った。何度も。雨に打たれて。

平日昼間。二人とも30代まであと少し。