研究室の近況と、初宿泊のお話

最近周りの変化が激しいので、『ゆけ!三線三人衆』は後日、時間が空いているときに11/7の日付でどかっと載せることにしました。ごめんなさい。
今日研究室でプレゼンがあったんだけど、その準備が結構大変だった。
その授業は環境デザイン演習(前期にぶっ殺されたエコストリートファニチャーがあった授業のつづき)で、各班に別れて、それぞれの課題をこなすというものだ。
俺らの班は、市原市にある『日夕苑』という経費老人ホームの庭のデザインをし直すという課題で、メンバーは各班で最小の5人(TAも入れて)。毎週そこに訪れて、高齢者の方々といろいろな話をしていた。大祭期間中である11/4も老人たちと一日中しゃべっていたのだ!
で、この課題が面白いかどうかと言うと・・・・・・
めちゃくちゃ面白い!!
まずうちの班のメンバーが、面白い。逆瀬川(以下サカセ)っていうやつがいて、これがまたかなりいい味を出す。リッキーってやつがかなり冷静な判断を出したりして、キム兄は頼りになるし、なんと言ってもTA(ティーチング・アシスタント)の小杉さんがめちゃくちゃ可愛い!!彼女がいる時といない時とでは、ヤローどものテンションに大きな差が出る。全く持ってきもい話である。
夜中の準備となると、少し話が変わってくる。
まずリッキーは忙しくて、夜中はあまり準備に携われない。さらにTAの小杉さんはTAなので準備には参加しない。よって実質作業は、俺とサカセ、そしてキム兄のむさい三人である。
で、作業の為に研究室に集まるのだが、ここで奇跡が起きた。なんと生徒4人中3人がデスクトップ。しかもiMacなのだ。
じゃあ、それぞれ分担して作業しろよって話になるんだけど、俺らにはそれが出来なかった。なんと、俺とサカセは、パワポがほとんど使えないのだ!!
パワポ(PowerPoint)は、おそらく社会で最も使われているプレゼン用の編集ソフトだ。これが使えなきゃ、今後学校、あるいは社会に出てからのプレゼン等に大きな支障をきたす。
CBS(うちのサークルね)ではプレミアとかアフターエフェクトといった映像編集ソフトをがんがん使うのに、おそらく一般的に一番使われているパワポが使えないってどういうこった!!
俺はこの事実に衝撃を受けた。
ここで輝くのがキム兄である。彼はパワポという俺らには無い最強のアイテムを使いこなす技術を持っている。
キム兄「え!?おまえらパワポ使えないの!?」
まるで「僕はお箸を使えません」といっている人を見るような視線を、俺とサカセは一生忘れない。
それからのキム兄は本当に頼りになった。どんどんパワポの技術を発揮して、俺たちを驚愕させる。そして、サカセは自分のパソコンに繰り広げられるキム兄マジックを全部吸収しようと必至だった。
パソコンの前で必至の二人。USBの差し口のいくつかのうち、二個にマウスをブッさして、一台のパソコンに二個のマウスを同時に稼働させるという荒技。俺はそんな二人を見て、とても微笑ましくなって、なんて楽しいんだろうと思った。
なんて楽しいんだ!これこそ大学の研究生活だよな!こうやって大学に閉じこもってみんなでマウスをカチカチ。まるでサークルの映像班合宿じゃないか!俺もがんばろう!俺は何しようか?パソコンは埋まってるし、でもみんなに役立つことがあるだろ!考えろ考えろ・・
あ!そうだ!年賀状を書こう!!今から書けば一枚一枚気合いを入れて、しかも年始に間に合う!それだそれだ!きっと皆喜ぶぞ??!!!
・・・・・・暇。
暇で暇でしょうがない。だって、やること無いんだもん。二人でどんどん進めていく。俺がなんか口を出すと、「あ、それはもう終わったことだから・・・・」となる。
そうするとだんだん眠くなってくるわけですよ。
昨日もその例に漏れなかった。
もうどうしようもないぐらい眠い。机に伏せて寝ようと思ったが、イスにローラーがついているので、下半身がテーブルの後方にずれていってなかなか眠れない。イスを並べて寝るのもしかり。
しかし、うちの研究室には最終兵器があった。ソファーベット。最強!!
でもこれで寝たら絶対朝まで直行便だよ。絶対起きるの無理だよ!!
ところが、二人の仲間たちが温かい言葉をかけてくれた。
サカセ「ベッドで寝なよ。俺たちが起こすから。」
その言葉が耳に入った数秒後には、俺は奇麗にベッドの上におさまり、夢の世界に旅立っていた・・・・。
しばらくして、俺は激しい寒さで目が覚めた。もう、とにかくめちゃくちゃ寒い。
俺は起き上がり二人を見てみた。
なっ!!!
ふたりとも寝てますやん!!
サカセはこんな寒い中、めちゃくちゃ冷たい机の上に寝そべっていた。
しかし、驚いたのはキム兄。
キム兄にいたってはローラー付きのイスを並べて、滑っていかないように腹筋で踏ん張りながら寝るという、奇跡に近い寝方をしていた。
え?なんで二人はこんな恐ろしい過酷な条件かで寝ているの?まさか・・まさか・・おれが起こしても起きなかったから!?
このメンバーの中で、研究室の鍵を持っているのは実は俺だけだ。だから二人は何をやっても起きない俺をおいていくわけにもいかず、結局ここに泊まることになったのでは・・?
居心地のいいベッドを俺に取られていたので、仕方なくこんな条件の悪いところで、俺に恨み言を考えながら、眠りについたのでは・・・!?
俺はおそろしくなって、特に寒そうなサカセになんか施してあげようと思った。でもサカセはどうやら熟睡しているようだ。ここで起こしてやるのもどういうものか。
・・・いろいろ考えた俺は、結局サカセの寒さの分も分かち合おうと、俺のジャケットをサカセにかぶせて、俺はYシャツ一枚で寒さにがたがた震えながらもう一度眠りについた。
きっとこれで俺も許してもらえるかな・・・。っていうか、みんなでこんな寒さを共有しながら眠ったりしたら、またきっと楽しい思い出になって、うちらの班は団結するに違いない。だったらこれでいいじゃないか。
俺も喜んでこの寒さを受け入れよう・・。痛さを共有するんだ!
翌朝、サカセがエアコンの暖房を発見。めちゃくちゃ目立つところにあったのに誰も気付かず。しかもつけるとめちゃくちゃ暖かい。
馬鹿さも共有したのでしたとさ。
(二人が寝た理由は、少し仮眠を取ろうというものでした。完全に俺の勘違い)