20Q その1

この前の火曜日のお話。俺達研究室の日夕苑(ケアハウスの庭のデザインのプロジェクト)の班は、木曜日の中間プレゼンに向けて夜どうしわいわい準備していた。メンバーはTA以外の4人(年齢が高い順にキム兄、俺、サカセ、リッキー。TAも含めて全員歳が違う!)
すると、この前の日記『疲労困憊のときに無理矢理文章を書いてみる』にも書いたゲーム、20Q(トゥウェンティー・キュー)の話が出た。

(さらに…)


疲労困憊で無理矢理文章を書いてみる

研究室でただいま課題をやっております。ついさっきまでTAを入れて5人いたんだけど(いまは4人)、ここにあるパソコンは俺のiMacとサカセのPowerBookの二台しかないので、ゲームをやって遊んでた。
そのゲームとは、五人のうち一人が、ある一般的なものを思い浮かべて、残りの人が二十個の質問をしながら、その人が何を思い浮かべたのか当てていくというゲームだ。
実はいま巷で流行ってる『20Q(トゥウェンティー・キュー)』というおもちゃをパクったゲームだ。20Qとは、手の平サイズのおもちゃで、中には人工頭脳が内蔵され、20の質問をして、遊び手の頭の中に思い描いたものを当てていくという優れものだ。
そんな機械に対抗してみようというのが、この質問による遊びである。
遊び方は簡単。まず、一番最初に『動物』『植物』『鉱物』『その他』から一つを選択し(これは質問としてカウントしない)、それから20個の質問が始まる。
答える人は、自分の中の基準で答えるので、質問者はそのことを考慮して考えなければならない。
これが、チョーーーーーーーー面白い!!!!!
やってみそ(もうダメだっ!!疲れたっ!また明日!)


冬への愚痴

遂に来た。やってきました魔の季節。
冬。
いやーーーー!!!
俺マジで冬が嫌いなんす。冬が大っ嫌いで、どうしようもないんです。
●陽が日中でも傾いている。
これは『陽が柔らかくなった』ともいえるけど、俺にとっては、常に黄昏れ状態。気分が暗い時はなおさら憂欝になる。夏みたいに日差しがまぶしくて、外に出たくなるようなわくわく感が無い。
●暗くなるのが早い。
夜が長い。まさに闇の世界。夜が長くて、さらに憂鬱に。俺は光合成で生きてるんだよ!日の光をくれよ!
●寒い。
俺は寒いのが苦手なんだよ!誰か破れてない服くれよ!
●寒いくせに雪がふらない。
沖縄と千葉の話。風だけやたら吹いて、雪も降らず風情も何も無い寒い沖縄の冬と遂におさらばと思ったら、千葉はさらに寒いし、しかも滅多に雪が降らないなんて、ふざけてるにもほどがある!積もらないのも罪じゃ。雪が降れば犬みたいに外を走り回っているのになあ。
そんな冬がやってきたよ・・。もう憂欝だっちゃ。
でも、感覚が研ぎすまされるのも冬なんだよね。これは捨てがたい・・・


築地旅行と諦める話

マジで最近ブログ更新できないよ。
パソコンが研究室に電撃移籍して以来、いつも人気のいないころあいを見計らって書いているんだけど、最近は深夜一時に帰ったり四時になったり、果てはお泊まりになったりして、その間はだらだらしながらも、基本的にグループ作業。遂に寝袋も導入した。
で、書けてない間にもいろいろあったわけですよ。研究室の調査で昭和記念公園という超凄い公園に行って遊んだり。
でも、一番でかかったのは、やっぱり深夜の築地旅行。
もうみんなさんざん書いているから、何を今更ってなるけど、でも、やっぱりこれは凄かった。書かずにはいられない。
基本的に俺は特別寿司が好きというわけじゃない。でも、深夜にチャリで築地まで疾走という危ない響きに惹かれてしまった。
俺はこの日、非常にピリピリしていた。
その前の数日間、俺の中で漠然とした不安感が膨れ上がっていた。就職か進学か。もうそろそろハッキリしておきたい。もし就職するのなら、作品集を作らなければならない。
作品集とはデザイナーになる人には欠かせないものだ。今まで課題で出した作品を作品集という形にまとめて、面接のときに見せなければならない。当然良いデザインであればある程よい。
ところで、俺はデザ工において劣等感の固まりのような存在だ。良いデザインなんて、今の段階ではなかなか出来ない。
そこで、就職は院に行ってからでもいいかな・・と漠然と思ってた。まだまだヒヨッコのガキだし。
しかし、一方では、院に今行くのは非常にもったいないのではないかとも思っていた。今の俺には特に勉強したいことも無い。どっちかというと、実践的なことをやりたいというとろもあった。学術的にデザインを研究しても、果たして面白いのだろうか?
就職するなら、作品集。でも出来が悪そうだから院。
紙に俺の気持ちと考えを書いてこの答えを導きだしたとき、なんて馬鹿げた選択肢だろうと思った。でも、やっぱり未熟のまま社会に挑戦していくするのは怖いというのが本音だ。
どうしよう・・・・
そこで、学科でめちゃくちゃ仲がいい原という先生に相談しに行った。大学院進学理由は曖昧のままで。
すると原先生に衝撃的なことを言われた。
原先生「山ちゃん(研究室ではそう呼ばれている)は正直大学院に向かないと思うよ。」
俺ははショックだった。なんで?馬鹿だから?
でも、何となくわかってはいた。大学院志望理由の曖昧さ。直接そのことを指摘されたわけじゃないけど、それこそ原先生のいわんことだったのかもしれない。
そして、俺はその言葉にすんなり納得してしまった。反論したかったけど、心が既に認めてしまっていた。心が認めたってことは、俺の中では“真実”だということになる。俺はそれが心底ショックだった。
『相談しようとする時、本人の中では既に答えが出ている』。まさみが言った言葉がぐさぐさ心を刺す。
進学という選択肢は依然として存在するけど、俺の中では限りなく小さなものとなってしまった。
就職。
それは、金銭的には完全に大人になるということだ。
おお・・・とうとう俺も親の骨をしゃぶる餓鬼のような生活に別れを告げる時が来たのか。
これは明らかにいいことのはずだ。俺の高校の同級生はもう社会人が沢山いる。俺も早く彼奴らに追いつかなきゃ行けないのに、自分でそれをするには腰が重すぎた。
でも、それをテコで外部からもちあげられたのだ。
もうやるしかない。
でも、臆病な俺にはそれが辛かった。まるでバンジージャンプの飛び台で、後ろから押された気分。怖くて、色んな気持ちが入り乱れた。精神がとても不安定になった。
その夜牛角で、インテ、カフェ班の打ち上げがあった。ここでも些細なことでイライラして、どうしても我慢が出来ない。
・・・・・・
もう、疾走しなければ・・・・・・・・!
夜の1時、ズンの家を出発して築地に向かった。
正直結構この旅行を楽観視していた。途中までは元同居人のヤーボーに江戸川区までチャリを返しにいった時と同じルートだったので(9/16『小旅行』参照)、道も知ってたしとても楽だった。
でも、あの月の光を見ろよ!
江戸川の土手を、九人で月の光に照らされながら走ったんだけど、もの凄く奇麗だった。
左手には漆黒に塗りつぶされた江戸川が悠々と流れ、目指す遥か先には橋の上を車のヘッドライトの光の群れが走っていた。そして、足下には青白い月の影。
その土手の道ははじめは滑らかだったんだけど、途中からかなりあれてきた。砂利道。パンクが心配される。
すると、左手の芝生の斜面の下方に、こちらの進行方向に沿って幅5メートルぐらいの白い帯状のものが走っているのが見えた。月の光で白くボウッと浮かび上がっているのが見える。あれはなんだ?川か?道か?
すると何人かがその白い帯におりていった。それは道だった。俺も遅れてその道に合流。やっとちゃんと前を向いて走れるようになった。
すると・・・
すげーー!!!
いつの間にか俺は赤と白でぬられた鉄塔の前に来ていたんだけど、それが月の光に照らされながら、夜空に向かって堂々とそびえ立っていたのだ。圧巻。なんて美しさ。
ストレスのことを完全に忘れてた。またでっかい思い出が一つ増えた。
そして、もういい加減学生終えてもいいんじゃないかという気にもなってきた。特にそれを見たからどうなったというわけじゃない。でも、なぜかふと、心が軽くなった。
諦められそうになってきたのだろうか。
諦めようぜ。人生は絶えず変化するもんなんだ。