ダラダラ・ハッピー・デイ

今日は久々に何の予定も入ってなかったので、オメック(複数の大学が映像作品を出し合ってコンペをする合同発表会)で死にそうになっているズンを冷やかしに川上荘202号室に向かった。
ズン家には既に西方とムッシュがいて、ズンと四人で出来た作品を見ることに。
・・・・感想。
はっきり言って良い!
とても急に作った作品とは思えなかった。『ティッシュ』があまり好きでない俺にとって、ある意味衝撃だった。
ワンカットの長まわしはしっかりアングルも固定されて、構図も良く、まるで日本映画のよう。音もマイクでしっかり拾われていてすごくいい。ムッシュと西方の掛け合いも自然に見えるし、何よりもナルミさんがふられるシーン(もしかしてこのシュチュエーション初めてじゃない?)は圧巻で、四人とも黙って画面に釘付けになった。
これは絶対見るべき。サテライトにぜひ出してもらいたいと思った。すごい。
こいつ、こんな作品作り上げるとは・・・!
ムカつく???
ズンがDVテープをバンちゃんに渡した後ラーメン食ったりして、いつの間にか夜になった。その場にいたのは俺とズンと、昼間に合流したザッキー。
家に帰る途中ズンがツタヤに寄ろうと言い出したので、三人で向かった。そこで『シベリア超特急』とか『ビジターQ}』とかいった迷作でも借りて、みんなで冷やかそうぜって話になったんだけど、いろいろ紆余曲折をへて、普段一人では借りないズプラッター系(血みどろ系)映画でも借りようぜってことになった。
借りたのは・・『悪魔のいけにえ』と『ドーン・オブ・ザ・デッド』
『ドーン・オブ・ザ・デッド』は去年公開されたゾンビ映画で、ジョージ・ロメロの『ゾンビ』のリメイク(その原題は”DAWN OF THE DEAD”)。俺とザッキーは実はこの映画をずいぶん前から見たがってた。
去年俺が本屋で立ち読みしている時、『映画秘宝』というイカした雑誌に、『デブの親父ゾンビがカメラにダッシュしてそのまま転倒!』ってあるのを見て、こりゃ見るっきゃねーー!ってなったわけ。
で、実際に見てみると・・・。
最初はとても面白く見れたんだけど、途中から登場人物があまりにもぶっ飛んだ行動をしだしてしらけてしまった。
でも突っ込みどころも満載だった。例えば、ゾンビの倒し方。何故か皆射撃がめちゃくちゃうまいのだ!初めて銃を持ったヒロインはもちろん、70近くのおばあちゃんも一発でゾンビの額のど真中に鉛をぶち込むからビビる・・。
次に見たのが、ホラー映画史上さんぜんと輝く、低予算スプラッタホラーの傑作『悪魔のいけにえ』。これは、エド・ゲインという実在の殺人鬼をモデルにした作品で、ここ一、二年まえに『テキサス・チェーンソー』としてリメイクされた。
で、これも見てみると・・・・・。
ちっとも怖くなかった。逆にクライマックスでウケてしまった。
ズンは青ざめてるけど、俺とザッキーはにやにやって感じ。
この作品、面白いことに殺人鬼の家族が出てきて(祖父、父、レザーフェース、弟)、その全員が食人家だわけ。で、クライマックスで、とらえたヒロインをおじいちゃんに殺させようとして、痴呆気味の祖父に屠殺用の斧を渡すんだけど、おじいちゃんてが震えちゃってなかなか持てなくて、その間に逃げ出られてしまう。
まさに狂気の沙汰。でもこれが何故か笑えたから不思議だ。
まあ見てよ。血もそんなに出ないし、キルビル見た人なら残酷さは屁でもないよ(当時にしてはすごかったんだろうけど)。
見終わった後、レザーフェースってどうやって生まれたんだろうねって話になった。彼らの一家には女の人がいなかったからだ。
俺   「子供生んだ後に夫が殺してくったんじゃね?」
ズン  「でも兄弟だったよ。」
俺   「腹違いなんじゃねーの?」
ザッキー「でも大恋愛してたんだったらどうする?」
三人とも爆笑。
・・・・くだらない日だぜ。でもハッピー。