恐怖の研究 その6 異形の恐怖

今日も『恐怖の研究』をお送りします。っていうか、結構このシリーズを短期間の間にぽんぽん出すの嫌なんだよね?。
『だったらもっとネタのある生活すればいいじゃないか』
はい、すいません、その通りです。
きょうのテーマの『異形』ってのは、異様な体勢の人間とかも含みます。しかし・・人間って、体勢が変わったり、同じ体勢も別のシュチュエーションでみたらかなり不気味だったりするよね。
特に死体とか・・・。
例えばホラー映画の時、スプラッタ系の映画はかなりグチャドロなやつが多い。それはもう身の毛がよだつものがあるが、どちらかと言うと生理的嫌悪感に訴えるものがあって、俺は好きではない。
しかし、例えばズンが酷評した『女優霊』に出てくる、若手女優の死体・・・。これを初めてみたときにはホントにぞっとした。
足が不自然なぐらい頭のところまで折れ曲がっており、口がずっと痙攣しているのだ。
また、『リング』の最初らへんに出てくる四人の男女の表情・・。異常としか言いようが無い。
明らかに人間なのに、明らかに不自然な体勢、あるいは様子・・・。そこにも、このシリーズで追求しているような『ぞっ』とする恐怖が潜んでいるように思われるのです。
で、今回の話・・・。
今回は、小学校のときに強烈に残った稲川淳二の話でも書こうかなと思ったけど、迷った末に、俺の親友の照屋秀吾が小学校時代に体験した体験談でも書こうと思います。
確か6年のときだったと思うんだけど、秀吾は小学校の放送委員をしていた。
で、その仕事の中に、下校の放送を流すってやつがあるんだけど、秀吾はこの仕事がとっても嫌だったんだよね。なんでかって言うと、その放送室、幽霊が出るって有名だったから。
彼は実際一度、幽霊を実際目撃していた。
放送室は、CBSの部屋の作りで言うとスタジオに当たる位置にある。まず廊下の扉を開けると、狭くて薄暗い、つなぎの役割をする小さな部屋があり、さらにドアを開けて、これまた狭くて薄暗い放送室に入れるようになっている。
で、彼はそこで女の人の幽霊を目撃した。廊下側のドアをあけたら、つなぎの部屋のなか、つまり秀吾からしたら真っ正面に、白い服をきた女の人が立っていたのだ・・。
それ以来、秀吾は放課後に放送室に一人で行くのが怖くて怖くて仕方なかったわけ。
しかし、その日は誰も一緒に行く人がいなく、仕方なく一人で放送室に向かった。
放課後の学校はただでさえ不気味なのに、今から幽霊が出るところに行かなければならないので、非常に憂鬱だった。
何も出ませんように、何も出ませんように
おそるおそる廊下のドアを開ける・・・。
しかし、つなぎの部屋には誰もいなかった。
急いで部屋を横断し、放送室のドアを開ける。
誰もいない。いつもの、とても狭くて、殺風景で、薄暗くて、非常に圧迫感がする部屋だった。
一刻も早くこの部屋から出たい
秀吾は放送室のスタンドマイクの前に座り、今か今かと時計を見つめた。
あと数秒・・3、2、1。
秀吾は、放送を開始した。
「校内に残っている児童のみなさん、下校の時刻です・・・」
その時、背後に誰かがいるのを感じた。
秀吾はスタンドマイクに向かってしゃべっているので後ろを振り向けない。
でも、確かに誰かいる
秀吾は恐ろしくなった。
秀吾は恐ろしくなって、アナウンスがものすごく早口になった。しかもそのアナウンスを三回ほど繰り返さなきゃ行けないのを、一回とばしてしまった。
でもそんな事はどうでもいい。早く、この部屋を出たい。
泣きそうになりながら急いでスイッチを切り、電源も落として、後ろを振り向かず、ドアに向かって直行した。
しかし、幽霊はまさに、その出口にいた。
逆立ちをした子供の幽霊が、仰ぐような感じで頭を真後ろに向け、こちらを見ていたのだ・・・。
おれ、こんな体験したら死ぬわ。まじ恐。しかも小学生のときだよ!?
てか、こんな体験を淡々と話す彼の方が怖いかも。
俺もサ館のソファで寝てる岡Pを使ったホラー作ろーかなー
ってかホントに脚本が書けない・・・
(次は『恐怖と笑いは紙一重編』)